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休館だった国会図書館が復活

Japan In-depth / 2020年6月11日 11時45分

休館だった国会図書館が復活


文谷数重(軍事専門誌ライター)


【まとめ】


・国立国会図書館(東京本館が再開)。


・研究者や著述業の危機はひとまず去る。


・サーモ検温は37.5度、喫煙室は廃止。


 


研究者や著述業にとって永田町の国会図書館は最重要の施設である。これは日本最大の図書館であり本や雑誌が揃っているだけではない。進駐軍収集資料や政治家の日記といった憲政資料や全国地方紙のバックナンバーも一番揃っている図書館だからだ。*1


だがコロナ問題から3月5日以降に休館状態にあった。これは利用者にとって一大不便であった。先行研究や資料の調査ができなくなったためだ。分野によっては何もできない。そのような状態に陥ったのである。


その永田町の東京本館が本日11日に再開館した。1日200人までの制限付き、かつ事前申込の上での抽選制度である。


その入館・館内はどうなっているか。たまたま当籤した立場であるが、筆者が利用の合間に見た状況を簡単に述べる。



▲写真国会図書館東京本館が11日に再開館した。人数制限の張り紙。 出典:筆者撮影


 


◾️ 入館は2人づつ


まずは事前の申し込みである。これは国会図書館のHPにあるフォームに名前、メールアドレス、利用者ID、利用希望日を記入して送信する形である。


当籤すると「抽選の結果(当選)【国立国会図書館】」といったメールが送られてくる。


あとは特に手続きはない。指定日に国会図書館に行くだけである。時間指定もない。


入館は基本的に本館から。管制は自動ドアの前から始まる。風除室に一度に2人づつ入り 消毒しサーモグラフィー検温、予約確認を受ける。おそらくマスク着用のチェックもここだ。


ちなみに検温の基準は37.5度である。高湿度で筆者は汗だくだったが難なく通過できた。


なお、11日の開館の9時20分の待機人数は筆者含めて35人である。


これは制限200人のうちの2割である。研究者や執筆業はそれだけ困っていた。当籤1日を十二分に使おうとしているのだろう。


開館時は駐車場には空きがあった。乗用車が4台停められていた。いつもは「本当に利用者か」疑わしく、今回も停められるか怪しんでいた。ただ少なくとも朝一番なら車でも大丈夫そうである。



▲写真 駐車場。別に駐輪場もある。自転車は満車ということはない。館内撮影禁止のため敷地外側から。 出典:筆者撮影


 


◾️ 閲覧机は2人掛


館内の感染症対策は概ね離隔でのみなされていた。


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