1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

プロラガー、五輪に向け前進あるのみ

Japan In-depth / 2020年7月11日 22時33分

プロラガー、五輪に向け前進あるのみ


神津伸子(ジャーナリスト・元産経新聞記者)


【まとめ】


・ラグビー界若きエース松井千士、プロラガーとしてキヤノンイーグルスと契約。


・コロナ感染拡大防止を考慮したJAPAN候補の練習が再開。


・7人制で東京五輪の次は2013年仏開催、15人制ラグビーW杯へ。


 


「五輪に向けてあと1年、準備期間が延びたと前向きに捉えたい。セブンズにとっては、1年間あれば個々の力も、チーム力も向上させることが出来て、プラスになる」


東京五輪の1年延期に関して、感想を求められると、ラグビー7人制(セブンズ)日本代表候補の松井千士(キヤノンイーグルス)は、代表練習を終えて、オンライン合同取材を受け、その熱い思いを語った。思いが溢れるのか、慣れないZoom会見だからか早口、しかし、その表情は落ち着いていた。


五輪延期となり、医師を目指す福岡堅樹ら多くの先輩が、セブンズから退いたことも受け、「僕自身はまだまだ若いけど、しっかりとチームをまとめていきたい」と、胸を張る。


■ 新型コロナウィルス感染予防に対応した練習が再開


来年に開催が延期された東京オリンピックで、メダルを目指すJAPANセブンズ代表候補は新型コロナウィルス渦の中、やっとこの程、練習を再開することが出来た。しかし、ウィルスの感染拡大防止のため対策を検討。北から北海道、東京、名古屋、大阪、福岡に分かれて、代表候補選手が少人数単位で、トレーニングを行っている。松井は、東京で2回、練習に参加した。


練習中の感染予防にも余念がなく、水分補給時はグラウンドの隅のテントに各自が個別にペットボトルを用意している。水を飲む際も、その前に手洗い、うがいを徹底してから、飲む。忘れそうになる選手には、選手同士がお互いに声を掛け合って、注意を促す周到ぶりだ。


ソーシャルディスタンスを取りながら、コンタクトがある練習はしていない。


「セブンズファミリーの顔を見て、やっと練習が始まったんだと。充実しているなと思います」


と、目を細める。


とはいえ、「1年延期は長すぎる」と、ファミリーからはW杯日本大会での大活躍が記憶に新しい福岡堅樹、リオ五輪では代表キャプテンもつとめた桑水流祐策、同じキヤノンに所属する橋野皓介らが、離脱した。


新チーム作りは始まったばかりだ。


■ 新天地でプロ選手として、ラグビーに集中したい


松井は数日前に、同志社大学卒業後、3年間プレイしていたサントリーサンゴリアスからキヤノンイーグルスに移籍した。大きな違いは、社員選手として、社業を終えてから練習に励むサントリーでの選手活動と、プロとしてラグビーのみに専念出来る点が挙げられる。しかも、キヤノンでは、東京五輪まではセブンズに集中して良いという条件付き。トップリーグで雄姿が見られるのは少し先になりそうだ。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください