NY、失業者急増と治安悪化
Japan In-depth / 2020年8月24日 0時26分
7月末で、連邦から支給されてた週600ドルの給付金は打ち切られ、失業保険に頼らざるを得ない人々の収入は半分以下になった。一時期持ち直した、と言われた失業率も、その後、ニューヨーク州全体では悪化している。運良く仕事に復帰できても、収入が戻るとは限らない。
マンハッタンからも人々のかつての生活が変わりつつある。
オフィスや仕事も一部しか再開せず、訪れる客も減ってあえて再開しないレストランも多い。
いまだに出勤できる従業員数の制限もあり、出勤する必要もなく、収入も減り、マンハッタンらしい生活も変わり、賃料が高い住居に見切りをつけ、あえてここにいる必要はない、とばかりに郊外に転出する人が増えた。
空き室は13000軒以上で、2006年に統計を取り始めて最大であるという。8月は9月から始まる新年度に備え、本来は人の出入りが多いシーズンで、賃料は10%以上下落しているというがどうなるだろう。
地下鉄の24時間営業もニューヨーク史上、初めて取りやめになった。深夜運行の車両がホームレスの人々の住居となってきたのを防ぐため、消毒を兼ねて、夜1時から朝5時までは駅が閉鎖されることになった。レストラン、バーの営業も夜11時までしか許可されないため、深夜のニューヨークは行くあてのない人々と、多くの無法者が跋扈する、恐ろしい場所になってしまった。
いままでは、深夜であっても、人々の目や、止まらない経済活動が安全を担保していたのだ。
夜は早く帰って家に引きこもれ。
ニューヨークで犯罪がとてつもなく多かった頃、合言葉のように言われていた言葉が頭に蘇る。
https://youtu.be/Gk8lQV-N8pI
▲動画 「コロナがNY経済を直撃!食糧配給に長蛇の列」
トップ写真:無料食料配給所に並ぶ人々。皆大型のカートを持っている 出典:筆者提供
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