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コロナで変わるオフィスと働き方

Japan In-depth / 2020年8月25日 16時59分

また、パーソル総合研究所の調べでも、緊急事態宣言解除後、正社員のテレワーク実施率は、全国平均で25.7%となり、4月中旬の27.9%から2.2ポイント減少した。



▲図 表:テレワーク実施率の推移 出所:株式会社パーソル総合研究所


「オフィス回帰」が起きた原因には色々なものがあると思われるが、



・自宅のWi-Fi環境が整っていなかった


・自宅にPCがない


・家で作業するスペースがない


・子供がいるので集中できない


・上司が出社を求めてくる


・サインや捺印しなければならない書類がある


・社内のデータに家からアクセス出来ない


・テレワークのシステムを使いこなせない



などが上げられている。


また、企業側からしてみると



・部下が仕事をしているかどうか管理が難しい


・オンラインミーティングだといちいち予約するのが面倒くさい。 


・オンラインミーティングのシステムに予約が殺到し、やりたいときに出来ない


・職場での打ち合わせが出来ず、意志の疎通が滞る


・セキュリティシステムが確保できない



等の理由も聞かれた。


ハードの面で仕方なく、オフィス回帰が行われている側面もあろうが、ウィズ・コロナの時代、新しいオフィス環境と新しい働き方が模索されるべきだろう。


こうした中、海外でもオフィス回帰の動きが出始めている。


GAFA(Google,Apple,Facebok,amazon)を見てみると、意外なことに、彼らの判断も揺れているようだ。


ツイッターやスラック・テクノロジーズなどは社員に無期限の在宅勤務を認めているが、物流部門を持つアマゾンは出社を前提にデータサイエンティストなどの高度人材の採用を強化している。又、実店舗を持つアップルもオフィス勤務に従業員を戻す計画だという。


このように企業によって判断が分かれるのは何故か?


理由として上げられているのは、「社員間のコミュニケーション不足」だ。GAFAに限らず、イノベーションが求められる職場では社員同士の密なコミュニケーションや信頼関係構築が重要だとの意見は根強い。


卑近な例で恐縮だが、私どもの職場でも3月ぐらいからほぼ完全リモート状態が続いている。すっかりこの環境にも慣れたが、社員が事務所にいれば、ちょっと声をかけて確認できるようなことが、テレワークだと、いちいちメールやLINEやSlackなどを使わないと出来ないので、不便だし非効率だと感じる。


また、私どものような小さな会社でも、アイデアやインスピレーションは日常のちょっとした会話などから生まれることが多い。自宅やカフェやシェアオフィスなどで1人で作業していても、新しい「何か」を生み出すのは難しい。


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