米中の狭間での日本の進路は 「ポスト安倍 何処へ行く日本」
Japan In-depth / 2020年9月9日 11時0分
こうした点についてアメリカの大手通信社ブルームバーグの最近の報道が鋭く指摘していた。最近の記事は「究極のインサイダーが米中対立という重大課題に直面する」という見出しだった。菅氏のことを「究極のインサイダー」と呼ぶわけだ。政府や政党の内部にあって、その運営や管理にあたることにはきわめて長けている、という意味だ。だがその背後には対外的、国際的な事柄への対処は上手ではない、という示唆がある。
このブルームバーグ通信の記事は本文のなかで菅新首相に課される任務として「安倍首相は日本にとって最大の貿易相手の中国と、日本にとって唯一の軍事同盟の相手のアメリカとの間の微妙なバランスをとってきたが、外交経験の少ない菅氏には非常に難しい任務だろう」と書いていた。
だがアメリカと中国との関係をどうするかは、日本国全体にとっての重要課題である。アメリカのいまの対中姿勢の厳しさをみると、同盟国の日本にも同様の中国との対決を求める展望は確実となってきた。日本がこの点の決断を迫られる日はそう遠くないといえよう。アメリカも、中国も、という都合のよい態度はもう許されない環境がすぐ近くまできたのである。
トップ写真:菅官房長官、安倍首相 出典:首相官邸Twitter
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