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コロナ時代のワーケーション体験

Japan In-depth / 2020年9月15日 12時39分

具体的には星野リゾートがワーケーションへの取り組みを始め、レストラン「カスターニエ 軽井沢ローストチキン」は2階を改装し、今年1月にオフィススペース「232」を設けた。NTTコミュニケーションズは「ハナレ軽井沢」を、軽井沢観光協会は観光地の旧軽井沢銀座通りにある観光会館の2階の一部を改装した。また、7月にオープンした「TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN」もリモートワーク対応だ。


軽井沢リゾートテレワーク協会は、ワーケーション需要を取り込むことで、ビジネス利用による長期滞在など新たな活用のされ方を模索している。今後は町内のテレワーク施設をまとめたホームページを設ける予定だという。


 


■ 全国に広がりゆく拠点


ワーケーションに関する関心は高まっている。今月に入って、Nature Service(自然体験を増やすNPO法人)がワーケーションに関するオンライン講演会を開催し、多くの人間が参加した。長野県のリモートワークスポット、「信濃町ノマドワークセンター」でワーケーションを実際に体験した講師が登壇した。


軽井沢に先駆けて、早い時期からワーケーションに取り組んでいたのが、和歌山県・南紀白浜だ。元々保養地として人気も高いが、南紀白浜空港の開港もあり、ワーケーション基地としての取り組みも早かった。


三菱地所も軽井沢に先駆け、昨春開設。以降、NTT コミュニケーションズ株式会社、株式会社ギックス、株式会社三菱 UFJ 銀行など約20社の利用、視察があった。リピーターも多いという。利用者の属性は様々な業種、幅広い年齢層と、限定されない。


 ・「大変心地良く仕事に取り組めた」


 ・「集中して議論がしやすいファシリティが充実しており、プロジェクトメンバーなどで集うのに最適だと感じた。メンバーの多くがデジタルネイティブ世代でもあり、時間と場所にとらわれない働き方を検討していたチームのため、ITツールが整っていれば、ミーティングも含め遠隔でも通常業務が行えることも実証できた」


 ・「ワーケーションは日数が限られており、決められた時間内で確実に業務・成果を出すことになるため、より集中した環境でディスカッションが出来た」


などの声も寄せられている。


南紀白浜も、自治体そのものが企業誘致や街のインフラ整備に非常に熱心であり、その成果もあり、IT企業の集積が進んでいる。


自宅でのリモートワーク時間が重なるにつれ、「自宅では行き詰まってしまう」と言う声も多く聞こえるようになった。また一方で、「現状でワーケーションは、商売になるのだろうか」と、ある都内在住の商社マン(30)はこう話す。多様な働き方が摸索されるなかで、デベロッパー側も、利用する側も、試行錯誤が続く。


今後の展開について三菱地所広報部は「今後、コロナ収束後の需要伸長を見据え、施設数及びエリアを拡大する。展開するエリア候補としては、主要都市部から好アクセスの立地を想定している」と話す。


会社員の地方移住など、働き方改革の受け皿整備を見据え、長期利用等、各企業の利用シーンを限定しない施設づくりを目指すという。また、ポータルサイトの運営を通じて、様々な自治体とワーケーション利用企業を結ぶ役割も担って行くのだと。


トップ写真:「WORK × ation Site 軽井沢」の作業スペース。 ⓒ神津伸子


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