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危機管理意識欠ける防衛大臣と記者クラブ

Japan In-depth / 2020年10月10日 12時25分

A: 今おっしゃったところですね。前回の記者会見の後ですか。


Q: 記者会見の後に囲み取材受けてらっしゃいますよね。オフレコの。大臣会見の後に恒例でやっていらっしゃるかと思うのですけれども、前の河野大臣の時からずっとやってらっしゃるんですね。コロナの問題が発生してから、ずっと「3密」状態で、大臣もそうですし、内局の事務方の方もそうですし、記者会皆様もそうですし、自分たちはコロナにかからないというような、トランプ大統領のようなお考えをお持ちなのでしょうか。もし、これでクラスターが発生したら、どなたがどのように責任を取られるのでしょうか。


A: 今おっしゃっているような状況というのはよく分かりませんが、いずれにいたしましても、私もコロナを広げることのないように、また、コロナに感染することのないように、細心の注意を払ってまいりたいと思います。


Q: よく分からないとおっしゃっていますけれども、すぐそこで、先週の火曜日もやってらしたじゃないですか。非常に緊密に集まって。そういうことでOKであれば、別に、大きな省議室でやってる感を出すために記者会見をする必要はなくて、10階の会見室で会見してもよろしいじゃないでしょうか。


A: ぶら下がりの内容については記者会にお尋ねいただければと思います。


Q: 内容じゃなくて、「3密」でぶら下がり取材を受けることがどうなのかと、それはコロナに罹患する可能性はないのかということを伺っているのですけれども。


A: 「3密」は可能な限り避けなければいけないと思っています。


Q: 今後はそういう形でのぶら下がりはやらないというふうに了解してよろしいですか。


A: やり方については記者会の皆さんとご相談をさせていただきたいと思います。


 


大臣会見の直後の記者クラブとの「囲み」はオフレコであり、内容が外にでない。また筆者のような外国メディアなどの非会員は参加できない。筆者には1階のエレベーターホールに出るまで報道室スタッフの監視がつく。


この「囲み」ではざっくばらんに大臣の話が聞けるせいか、記者クラブの記者は殆ど会見では突っ込んだ質問をせずに、当たり障りのない質問しかしない。会見はある意味八百長のプロレスや相撲と同じ馴れ合いなのだ。つまり「囲み」取材は大臣と記者クラブの馴れ合い、あるいは癒着の場であると言えよう。


それでも平時ならばまだ許せる。だが現在、防衛省は全省一丸となって新型コロナ対策を行っている。そして大臣通達でよりそれを徹底せよと大臣通達を出している。その大臣が、記者クラブと三密状態で記者クラブと馴れ合いの「囲み」取材を続けては職員や自衛官に示しがつくまい。先の朝霞での集団感染も迂闊だと大臣は批判できるのか。もし批判するならば「他人に厳しく。自分に甘く」あるいは「二重基準」だ。


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