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検察支配企むチュ長官に検事反旗

Japan In-depth / 2020年11月5日 11時0分

詐欺師の主張を根拠にした指揮権発動





チュ・ミエ長官の指揮権発動で注目しなければならない一つの点は、いずれの指揮権発動も、まず「詐欺犯」が登場し、与党寄りのメディアがその人物の主張を報道した後に、行われている点だ。





6月のハン・ミョンスク(韓明淑)元総理関連の指揮権発動では、「企業狩り」犯罪や、さまざまな詐欺、横領などの前科で、懲役20年を超える刑を言い渡され、現在も服役している人物の主張に基づいていた。





7月の、与党関係者とKBSやMBSのテレビメディアが組んだ、「チャンネルA記者とハン・ドンフン検事長の癒着でっち上げ事件」時の指揮権発動も7000億ウォン規模の詐欺事件で懲役14年6か月を言い渡され服役している金融詐欺犯、イ・チョル元VIK代表の主張が発端だった。





今回の指揮権発動も、収監中の「ライムフアンド詐欺事件」の中心人物であるスターモビリティー元会長キム・ボンヒョンの獄中からの手紙が動機となっている。





裁判証言とは正反対のキム・ボンヒョンの手紙





キム・ボンヒョンの獄中からの手紙には、検察の取り調べ過程で、韓国大統領府政務首席秘書官のカン・ギジョンを捕まえるのに協力してほしいと依頼されたとのことや、野党側へのロビー活動を話したが、黙殺されたとの内容が書かれていた。そして検事を接待したとの内容も記されていたという。





しかしキム・ボンヒョンは10月下旬、関連事件の他の裁判で証人として出廷し、カン・ギジョンに5000万ウォン(約460万円)を渡したと話していた。この裁判証言が出た時は、「ウソをついている」と非難していたチュ・ミエ長官だが、獄中からの手紙で野党側へのロビー活動が記されると、ここぞとばかりに、この手紙を捜査指揮権行使の根拠に使った。





裁判での証言は、ウソがあれば偽証罪に問われるが、手紙は偽証罪に問われない。どちらに真実性があるかは明らかなのだが、チュ・ミエ長官は自分たちに都合の良い手紙の内容をだけを取り上げて指揮権を発動したのだ。





検事300人が、チュ・ミエ長官に反旗





今回の指揮権の発動がこのように、あまりにも露骨で悪質だったために、多くの検事たちの怒りを誘発した。





最初に声を上げたのはイ・ファヌ(李煥羽)という済州道地検の検事だった。彼は10月28日に検察内ネットワークで、チュ・ミエ長官が人事権・指揮権・監察権などを乱用していると批判し、「検察改革は根本から失敗した」と投稿した。





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