1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

防衛省、「コロナ対策」しているフリ

Japan In-depth / 2020年11月18日 23時51分

まず事前にPCR検査は行われない。宿泊する居室定員は減員することなく従来通りの密集状態であり、季節柄夜間換気目的で窓を開けることが困難だ。





入浴時間は従来通りであり、十分な換気が実施されない浴室で多人数が同時に入浴する。例年食堂前に長蛇の行列ができているがこれもそのままだ。食卓でも隣席を空席にしたり、アクリル板で仕切ることはおこなわれていない。対して防衛省本省の食堂では列の前後に一定の距離をとる、食堂では仕切りが完備されるなどの対策が取られている。





また例年実習室では訓練参加者が密集した状態で座学等が実施されているが、今回も当然に三密状態での訓練実施が予定されている。





衛生職種の予備自衛官訓練は医療現場から訓練現場に直行している場合がほとんどであり、新型コロナウイルスに不顕性感染した状態で訓練に参加する者の存在を否定することはできない。





訓練参加者に対する訓練参加前の体温測定や自覚症状の確認はおこなわれるが、これが、何かしらの感染確認の手助けとなる可能性は否定できないものの、それらは上記感染を否定することを担保するものではない。





このような無策に対して、訓練に参加する衛生職種の予備自衛官から大きな懸念が寄せられている。先述のように彼ら、彼女らは病院などで勤務する医師や看護師だ。





衛生職種の予備自衛官は訓練終了後には直ちに医療現場に復帰する立場にある。予備自衛官招集訓練参加中に新型コロナウイルスに感染することを確実に否定することができない限りにおいては、訓練参加者の復職については慎重な対応が求められるものである。





ここでクラスターが発生すれば、関東一円の多くの医療機関に感染をばら撒くこととなる。そうなれば医療崩壊が起きかねないのは先の朝霞駐屯地でのクラスター発生からも明らかだ。





ところが当の朝霞駐屯地や東部方面衛生隊の問題意識は低い。この事態を懸念したある訓練参加予定者が東京地方協力本部予備自衛官課の訓練担当責任者の二瓶曹長に、また東部方面衛生隊の訓練担当責任者に対し直接説明を求めようとしたところ、「訓練内容については担当部隊が判断することであり、地本では判断することができない。また訓練内容につき、訓練参加者が担当部隊に直接問い合わせることは部隊担当者より拒否されている」と拒絶されたという。





予備自衛官は、雇用主の許可を得たうえで訓練に参加する。このような新型コロナ対策に無防備で、クラスターが発生する可能性が高いと判断されれば勤務先である病院などが、訓練の参加を禁止することもありうる。また予備自衛官を辞めてくれ、という要請がなされる可能性も否定できない。





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください