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防衛省、「コロナ対策」しているフリ

Japan In-depth / 2020年11月18日 23時51分

更に申せば医療機関からは予備自衛官は採用しないという事態にまで発展する可能性がある。それは衛生職種だけではなく、他の職種の予備自衛官にも広がる可能性すらある。そうなれば自衛隊の人的資源は大打撃を受けることになる。





この訓練の訓練招集命令書は、本2年11月6日付で岸信夫防衛大臣より発せられたものだが、岸大臣はこれを批判、叱責できるのだろうか。





先の河野太郎大臣の時代からコロナ対策で、大臣の定例会見はそれまでのA棟10階の会見室で行われていた。だがソーシャル・ディスタンスを維持するために、より広い11階の第一省議室(大会議室)に移されている。





▲写真 防衛省第一省議室(著者提供)



ところが会見後には狭い廊下で大臣を囲んでいわゆる「ぶら下がり」ないし「囲み」と呼ばれる記者クラブとのオフレコ取材に応じている。因みに記者クラブ以外の外国メディアなど記者クラブ会員の記者以外は排除されている。この悪弊は前任の河野太郎防衛大臣時代から続いている。筆者は河野大臣時代、何度も内局の報道室に苦言を呈したが、この「囲み」はなくならなかった。そしてこの悪癖は岸大臣になっても続いている。





筆者は10月6日の大臣会見でこの問題を指摘した。これに対して以下のようなやり取りがあった。





 A:「3密」は可能な限り避けなければいけないと思っています。





 Q:今後はそういう形でのぶら下がりはやらないというふうに了解してよろしいですか。





 A:やり方については記者会の皆さんとご相談をさせていただきたいと思います。





ところが11月10日の会見後もあいも変わらず、以前同様に「囲み」が行われていた。そこで11月13日の大臣会見で岸防衛大臣に質した。





 Q:10月6日の記者会見においてですね、会見後のいわゆるぶら下がり取材が三密ではないかと、これでいいのかとお尋ねしたかと思うのですけれども、その時大臣は、やり方においては記者会の皆さんと御相談させていただきたいと思います、というふうにお答えしたんですけれども、具体的にいつ、どのような相談をなさったのでしょうか。また、先日の火曜日にも全く同じような三密状態でぶら下がり取材を受けていたと思うのですけれども、いかがでしょうか。





 A:今のことですけれども、いわゆる囲み取材的なものですね、これに対して濃厚接触が発生しない範囲で対応してまいりたいと思います。具体的には、しっかりマスクを着用していくこと、それから対面時の適切な距離をとるということ、大声を出さない、短時間に抑えるということですね、それから人数を少人数に抑えていくこと、こういうことでお願いしているところでございます。





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