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仏、最西南端で感染者少の謎

Japan In-depth / 2021年3月15日 13時37分

仏、最西南端で感染者少の謎




Ulala(ライター・ブロガー)





「フランスUlala の視点」





【まとめ】





・仏、再西南端のピレネー=アトランティック県は感染者が少ない。





・西との国境管理厳しくなった事や英変異株少ないのが原因との説も。





・いつ又感染拡大するかもしれず、警戒怠ることは禁物。





 





フランスのベラン保健相は11日、新型コロナウイルス感染でパリを含むイル=ド=フランス地域圏が「特に憂慮すべき」状況にあるとの見解を示し、現在のペースで感染が広がり続けるなら、制限措置を追加すると表明した。





警戒ラインである人口10万人あたりの感染者数250を大きく上回っているノール県(10万人あたりの感染者数418)、アルプ=マリティーム県(10万人あたりの感染者数469)はすでに、週末の外出制限が課せられている。





イル=ド=フランスは、10万人あたりの感染者数は414.4だが、現在はパリ市などの反対により外出制限はされていない。しかし、12分おきに集中治療室(ICU)に新たに患者が入る状況であり、95.6%が埋まっている状態だ。そのため13日には他県への患者移送が開始された。この状況を受け、政府としても、ついにはパリ市長も今後の外出制限もありえるとしたのだ。





フランスの新規感染者の65%は英国型であり、1日当たりの新規感染者13日には29759人と毎日約3万人近くが感染するという高水準が続く。フランス全体のICUに入っている重症患者は4000人を超えた。





そんなひっ迫した状況が続いているフランスだが、実はフランス全ての地域がひっ迫しているわけではない。なんと、現在第3波が来ていると言われている中でも、全ての警戒ラインを下回り非警戒地域となり、フランス国内でも驚かれている地域もあるのだ。それは、ピレネー=アトランティック県だ。





■ 特異な事例となったピレネー=アトランティック県





ピレネー=アトランティック県は、フランスのヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の一つの県だ。大西洋とピレネー山脈に囲まれた土地で、ピレネー山脈の向こうはスペインというフランスの最西南端に位置する。地方色豊かな土地で、大西洋に面したバスク地方とアンリ4世が生まれたことで有名なベアルン地方の二つの地方で構成されている。









▲写真 ビアリッツの海岸、ピレネー=アトランティック県 出典:philippe giraud/Corbis via Getty Images





その国境沿いの地域がなんと10万人あたりの感染者数は46.5なのだ。これは最重要警戒されている地域の約10分の1という感染の低さとなる。少なくともコロナの一回目の予防接種を受けた割合も現在は7%ほどで全国に比べてもそこまで高くはない地域だ。ではなぜピレネー=アトランティックは、これほどまでに感染者の増加を抑えられているのだろうか?その理由を知りたいところだが、しかしながらはっきりとした理由が分からないというのが現状だ。





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