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NYでコロナワクチンを接種

Japan In-depth / 2021年3月24日 11時0分

1年前。





この病気が何かもわからずに亡くなっていった多くの人達。世界中で失われた270万もの命。その人たちに、今、人々が接種を受けているこの風景を見せてあげたかった。そういう思いに強く駆られた。





私は今、生きていられて、ワクチンを受けることができる。





すべての人に、ただただ、感謝しかない、と思った。





ほどなく、自分に接種の順番が回ってきた。会場には小さな音量でヴィヴァルディーの「春」が流れていた。









▲写真 この日、ワクチン接種が予定されている人の数。背景は出口に設けられた、接種後15分、副反応があった場合にに備えて待機する場所。イスは数百、用意されていた。(撮影:筆者)





ワクチン接種が進むに連れ、社会も開かれつつある。





今まで閉鎖されていた、映画館、劇場なども次々と開かれ、ヤンキー・スタジアムなどでも大規模施設でも観客の入場が許可される(4月はとりあえず定員の20%まで)ことになったが、入場する観客はPCR検査での陰性証明か、接種がすべて完了したことの証明が義務付けられる。





この先、接種者が増えるにつけ、接種証明を要求されるケースは増えていくと思う。









▲写真 ワクチン接種を記録したCDCの手書きのカード(撮影:著者)





接種証明は現在、全米どこでも接種時に手渡されるCDC(アメリカ疾病予防管理センター)の手書きのカードだけだ。このカードは透かしも何もない普通の紙に印刷されているため、偽造が限りなく容易で、ネット上で盗んだ個人情報を書き込み、売買したり、これらを利用して本人になりすました詐欺が報告されている。政府関係者、医療機関、保険会社などを装った「コロナ詐欺ビジネス」も横行しているという。





そのような流れを受け、運転免許証形式の接種完了カードを「発行」する業者も現れた。









▲写真 「ワクチン接種証明カード」を「発行」するとする業者のサイトからキャプチャ





しかし、それにどうやって本物の「お墨付き」を与えるかがまだ課題であり、それ自体も詐欺業者が混ざっている恐れもあるから見極めが難しい。だが、実際のとこと、今後接種完了者が大多数になれば、飛行機に搭乗する時に必要な身分証明のようなものが施設の出入りや、イベントの参加に標準化するかもしれず、未接種の人と、接種完了者との差別化が進む恐れもあるのではないか。ワクチン接種反対の立場の人達も依然として多いので社会問題化するかもしれない。





社会が現実に開かれていくに連れ、現実としての次の段階を迎えた「ニューノーマル」に対応していくことは容易ではないかもしれない。





接種後の私だが、まる24時間が経過した段階で、当日あった、軽い倦怠感は消え、やや激しかった腕の痛みも今は気にならないほどになっている。





2回めのワクチン接種は4月の上旬に予約されている。





その頃、ニューヨークでは桜が満開か。





トップ写真:2021年3月23日 メリーランド州セバーンでワクチン接種する人住民 出典:Win McNamee/Getty Images




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