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東京五輪、本当にやるんですか?

Japan In-depth / 2021年5月8日 18時14分

▲写真 菅首相と尾身茂会長(2021年2月2日) 出典:David Mareuil - Pool/Getty Images





尾身会長の話を聞いていて、一体どちらが首相なのかわからなくなった人もいるのではないか?専門家の話を聞き、その上で対策を打ち出すのが政治家の仕事だろう。この会見の建付けは非常にまずいと思う。国民が首相の言うことに信頼を置かなくなってしまうからだ。





そして、会見ではオリンピックについても質問が相次いだ。オンライン署名サイト「Change.org」上の「人々の命と暮らしを守るために東京五輪の開催中止を求めます」と題したキャンペーンの賛同は、5月5日正午に開始されてから3日で約27万筆に達している。海外メディアからも、アスリート以外に来日する数万人の外国人関係者、報道陣と一般人との接触をどうコントロールするのか、質問が出た。





菅首相は「選手や大会関係者と一般の国民が交わらないように滞在先や移動手段、ここは設定をします。それで、選手は毎日検査を行うなど厳格的な感染対策をしっかり行います。こうした対策を徹底することによって、まず、選手と日本国民の命、健康はしっかり守る」と答えていたが、質問の答えになっていない。何万人もの外国人が来日し、8万人ものボランティアが参加する状況で、人と人が「交わらない」などということが可能なのだろうか?仮に選手に毎日検査をしても、検査で感染が防げるわけではないのだから、当然、感染は拡大するだろう。それが分かっているからみなオリンピック開催に疑問を持ち始めているのだ。





ちなみに、海外メディアでは、東京五輪を“Super Spreader”と称する記事を多く目にする。文字通り、「めちゃくちゃ感染を拡大する」イベントだと見られているのだ。日本人にその意識はあるのだろうか?





医療のひっ迫で命が脅かされ、長引く自粛で失業の恐怖に立ちすくんでいる国民に対して、何故今、オリンピックなのか説明できるのか?もし開催するのなら、菅首相には真正面から国民に向き合い、その理由を語ってもらいたい。









▲図 東京五輪開催中止を求めるキャンペーンサイトのバナー 出典:キャンペーン · 人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求めます Cancel the Tokyo Olympics to protect our lives · Change.org





最後に、上記オンライン署名サイトに寄せられたコメントを以下に記す。





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