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揺れ動くフィリピン対中外交

Japan In-depth / 2021年5月11日 22時26分

揺れ動くフィリピン対中外交




宮家邦彦(立命館大学 客員教授・外交政策研究所代表)





「宮家邦彦の外交・安保カレンダー 2021#19」





2021年5月10-16日 





【まとめ】





・フィリピン大統領・外相の問題発言相次ぐ。





・大統領、中国への厳しい姿勢を見せる一方で発言への謝罪も。





・米国、中国の対応とともにフィリピン外交への注目集まる。





 





またフィリピン大統領の問題発言が飛び出した。5月5日、ドゥテルテ大統領は南シナ海問題でフィリピンの主張を認めた国際仲裁裁判所の判断を「ゴミ箱行き紙屑」と呼んだそうだ。二日前にはロクシン外相が自己のツイッターで、「中国よ、出ていきやがれ」と野卑な英語で発信したばかり。フィリピン外交はどうなるのだろうか。





この外相発言、日本では「中国よ、消え失せやがれ」などと報じられているのだが・・。「細かいことを言うな」とお叱りを受けそうだが、この翻訳はちょっと違うよなぁ。英語では"China, my friend, how politely can I put it? Let me see… O…GET THE Fxxx OUT,"と言っている。これがフィリピン要人、特に外相の言葉とは到底思えないが・・・。
 
この発言、筆者なら、「友人である中国よ、どうすれば礼儀正しく言えるだろうか、さて、おおそうだ!出て行きやがれ、だ」と訳す。英語で「消え失せやがれ」と言うなら、もっと下品な表現があるが、さすがにそこまでは言っていない。でも、いずれにせよ、大統領も外相も、英語の表現力は語彙不足、実に乏しいと言わざるを得ない。





先月大統領は、「南シナ海での石油・鉱物資源の領有権を主張すべく軍艦派遣の用意がある」と述べ、中国に対し厳しい姿勢を示していたのに。中国から圧力がかかったのだろうか。外相発言についても中国外交部に「基本的礼儀と身分に相応しい態度で話せ」と窘められ、謝罪している。おいおい、しっかりしてくれよ! フィリピン大統領の真意は何か?米国は、中国はどうするつもりだ?日本は何する?色々考えたが、この点は来週の産経新聞に書くつもりだ。





もう一つ今週筆者が注目したのが韓国大統領の演説だ。10日、文在寅大統領は任期5年目で演説し、南北融和については「不可逆的な平和へ進む最後の機会」だとして対話を呼びかけたという。









▲写真 任期5年目の演説をする文在寅韓国大統領 出典:South Korean Presidential Blue House via Getty Images





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