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犯罪容疑者で固めた文在寅新人事

Japan In-depth / 2021年5月13日 14時12分

新検察総長に指名されたキム・オス氏は、1963年に全羅南道霊光郡で生まれ、ソウル大学法学科を卒業して1988年第30回司法試験に合格し、1991年の第20期司法研修院を修了した典型的な左派586世代検事だ。左派政権の登場とともに昇進を重ねてきた人物で、23期の前検察総長ユン・ソギョル氏よりも3期先輩だが、新任の検事総長が前任よりも先輩となる人事も韓国では初めてのこととなる。





 2)キム・オス氏の評価





だが彼に対する評価は芳しくない。韓国のメディアは次のような問題点を指摘している。





 ①中立性が守れない人:





監査院監査委員に推薦されたが崔ジェヒヨン院長から政治性が強く中立性が守れないとして2度も拒否された。





 ②ビリの縁故採用者:





検察総長推薦委員会で最終候補4人の中でどん尻。





 ③徹底した反ユン・ソギョル:





チョ・グク元法務長官の不正・腐敗を追及したユン総長の排除を先頭に立って主張。





 ④法によって判断するのではなく文大統領の言葉を判断の基準にする人:韓国では文大統領の言葉の忠実な「書き取りマン」として有名。





 ⑤政権と与党の防弾チョッキ:





政権の不正もみ消しに積極的。





 ⑥政権側から役職へのノミネート数がやたらと多い:





文政権に忠実なために、監査院監査委員、公正取引委員長、金融監督院長、国民権益委員長、検察総長などいつも政権側から重要役職候補に挙げられる人。そうしたことからアカデミー候補と揶揄されている。





 ⑦キム・ハグィ出国不法禁止事件の被疑者としての不名誉なレッテルが貼られている:





キム・ハグィ事件で書面調査を受けているが、検察総長指名者が、事件の被疑者であることは、韓国では一度も経験していない出来事だ。





 





2.法務部と検察首脳部がすべて被告・容疑者





「異常人事」の二番目は、法務部と検察首脳部すべてが犯罪容疑者だということである。





 ①法務・検察を管轄するイ・グァンチョル(李光哲)大統領府民情秘書官は、「キム・ハグィ出国不法禁止」関与容疑で捜査中。





 ②パク・ポムゲ(朴範界)法務部長官は、国会で野党幹部を暴行した嫌疑で裁判中。





 ③イ・ヨング(李容九)法務部次官は、タクシー運転手暴行で捜査中。





 ④イ・ソンユン(李盛潤)ソウル中央地検長は、「キム・ハグィ出国不法禁止」容疑で起訴決定。





 ⑤チョン・ジンヌン(丁珍雄)光州地検次長検事は、ハン・ドンフン(韓東勲)検事長に対する「涜職(とくしょく)暴行」の罪で裁判中。









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