犯罪容疑者で固めた文在寅新人事
Japan In-depth / 2021年5月13日 14時12分
そして国土交通部長官候補のノ・ヒョンウク(盧炯旭)氏だが、彼は世宗市の職員アパートに住みもせず、そこに住んだことで支給される手当をくすねる「官舎財テク」を行ったことと、子供の偽装転入、次男の失業給付不正受給疑惑が指摘されている。特に深刻なのは、妻であるキム某氏が、昨年5月1日にスーパーでの窃盗行為で摘発され、ソウル中央地方裁判所から即決審判処分によって罰金20万ウォンを科されていたことだ。当時、ノ・ヒョンウク氏は国務調整室長を務めていた。
5名の長官候補の国会人事聴聞会は5月4日に終り、総理候補聴聞会は6、7日にかけて行われ終了した。しかし文大統領は、これらの人事に対して何等の反省も行っていない。
文大統領は、5月10日の就任4年の特別演説後の記者会見で、長官人事と関連し「野党が反対しても検証に失敗だとは思わない」と述べ、むしろ聴聞会制度に問題があると主張し任命強行の姿勢を示した。
しかし5月8日に実施された韓国研究所世論調査では、イム・ヘスクには74.0%が反対、パク・ジュニヨンには64.6%が反対、ノ・ヒョンウクには61.4%が反対の意思が示された。そして総理候補のキム・ブギョムにも59.6%が反対を表明している。
これまでも29名の高位公職候補者を野党の反対を無視して任命してきた文大統領だ。今回も国民の意思を無視して強引な任命を繰り返すだろう。
トップ写真:文在寅大統領 出典:Jeon Heon-Kyun - Pool/Getty Images
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