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元タカラジェンヌがボートレースの世界に見出したもの

Japan In-depth / 2021年6月8日 23時56分

元タカラジェンヌがボートレースの世界に見出したもの




安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)





Japan In-depth編集部(菅泰亮)





「今、あなたの話が聞きたい」





【まとめ】





・元タカラジェンヌ男役の水谷美月さん、ボートレースのリポーターに転身。





・宝塚時代に身につけた人との接し方がリポーターの仕事に活かされている。





・今後は映像表現の仕事もやってみたいと抱負を語る。





 





「宝塚(宝塚歌劇団)」と聞いて人はどんなイメージを持つだろうか?男役と娘役が織りなす幻想的で豪華絢爛な舞台。洗練された歌と踊り。熱狂的な女性ファン。およそ20倍もの競争率の狭き門、悲喜こもごもな合格発表・・・そんな印象を断片的に持つ人が多いのではなかろうか。





シリーズ「今、あなたの話を聞きたい」





今回は、元タカラジェンヌにして、今はボートレースのリポーター。水谷美月(みずたにみづき)さんに会った。





■ ボートレースのリポーターを始めるきっかけ





水谷美月さん宝塚元月組(90期)の男役。宝塚時代の芸名は瑞羽奏都(みずは かなと)だ。









▲写真 宝塚時代の水谷美月さん 提供:水谷美月さん





ヅカ出身者は歌や舞台に転身する人が多いのでは。そんな先入観があったが、水谷さんは今、ボートレースのリポーターをしている。なぜ、そんな決断をするに至ったのか。そのきっかけは意外にもひょんなことだった。





宝塚を辞め、今後何をしていくか迷っていた水谷さん。知人からスポーツの魅力を発信していく仕事に就くことを勧められる。元々、スポーツに興味のあった水谷さんは、初め野球のスコア付けを学んだ。並行して、アナウンス技術を身につけるため個人教授も受けた。その後、ボートレースの中継をしているアナウンサーの人に、やってみないか、と誘われたのだ。それが水谷さんとボートレースとの出会いだった。





■ 宝塚とボートレースの共通点









▲写真 ボートレース場で取材する水谷さん 提供:ボートレース桐生





宝塚とボートレース。交わることのない世界だと考える方が多いだろう。しかし、水谷さんは共通点がたくさんあると言う。例えば、日々のコンディション調整。宝塚では、毎日舞台ごとにお客さんが入れ替わる。公演の度にその日の気分で、演技のクオリティを上げ下げするわけにはいかない。常に100%の実力を発揮し、お客さんを満足させ続けなければならない。





それはボートレーサーも同じだ。





「1つの舞台に懸ける思いと1つのレースに懸ける思いがとても似ているんですよね」





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