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米軍空母、日本周辺にいなくなる

Japan In-depth / 2021年6月12日 19時0分

FDDの報道などによると、バイデン政権はロナルド・レーガンをアフガニスタンの米軍全面撤退の作戦を無事に終わらせるため、空と海との防衛を強化する目的で急遽、日本周辺から中東地域のアラビア海、ペルシャ湾などでの作戦行動に送りこむことを決めた。





この決定はバイデン大統領が今年4月14日に発表した「アフガニスタン駐留の米軍部隊を今年9月11日までに全面撤退させる」という方針に沿った措置とされる。現在、アフガニスタンには最大限4000人ほどの米軍将兵が駐留しているが、この将兵全員を2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロの20周年記念日までに引き揚げて、アメリカにとって「歴史上、最も長い戦争を終結させる」というのがバイデン大統領の意図とされる。









▲写真 アフガニスタンの米軍兵士ら(2014年3月31日) 出典:Scott Olson/Getty Images





9・11同時多発テロはイスラム原理主義のテロ組織アルカーイダにより当時のアフガニスタンを支配していたタリバン政権の支援を得て、実行された。このためアメリカの当時の二代目ジョージ・ブッシュ大統領はタリバンにも宣戦布告して、2001年10月から米軍を投入して、アフガニスタンでの戦争を始めた。





ドナルド・トランプ前大統領もこのアフガニスタン戦争の完全終結を言明して、駐在米軍の全面撤退をも公約としたが、その実行を終えないうちに退陣した。バイデン大統領はその路線を継ぐ形で今回の撤退宣言となったわけだ。





しかしこのアフガニスタン撤退作戦の援護に日本周辺での活動を主任務とする空母群が投入されることには「西太平洋での最大の軍事脅威である中国への抑止に空白が生じ、危険となる」という懸念がすでにバイデン政権の軍部内外で表明されるようになった。





中東ではこれまでアメリカ海軍の別の空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」が活動して、アフガニスタンの米軍の直接間接の支援にあたってきた。ところがいざ米軍の撤退というこの時期になって、同空母は修理のために今年7月から作戦海域を離れることが必要になった。その交代にロナルド・レーガンが投入されることになったのだという。





前述のマクガマリー元提督らの見解によると、バイデン政権下では国防支出が抑制され、ロナルド・レーガンに替わって、中東海域にすぐ出動できる空母群がないのだという。その結果、日本周辺の西太平洋海域ではこの6月から9月以降まで合計4ヵ月間にわたって、アメリカ海軍の主要空母がゼロという異例の状態となる。





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