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パン屋、2代目の覚悟「ふじ森」代表藤森もも子氏

Japan In-depth / 2021年6月24日 10時47分

他の2人と出資して会社を設立、そして出来たのが都立大学の店「ふじ森」だ。









▲写真 1号店「ふじ森」にて ⓒJapan In-depth編集部





■ コロナ禍がチャンス





2020年になり、すぐに新型コロナ感染症拡大が始まった。多くの企業が売り上げを落とす中、1号店「ふじ森」への影響はどうだったのか?





「実は影響はありませんでした。むしろ、販売は伸びましたね。パンはお米と同じで毎日食べるもの。自粛で遠出できない分、せめておうちでは贅沢したいよね、という需要が増えたのです」





高級食パンというコンセプトがむしろ当たった。そして、「ふじ森」が2020年、2021年と売り上げを伸ばしたもう一つの理由にオンラインショップの存在がある。





オンラインショップそのものは別に目新しくないが、そもそも高級食パンでギフト需要を狙っていた「ふじ森」。オンラインで注文から配達まで済ますことが出来ることで、ギフト需要に火が付いた。





「毎月決まった日に『ふじ森』を10本買って下さるお客様がいるんです。会社を経営していて、従業員か、お得意先とかに配っていらっしゃるのかな、とか想像しています」





お店にわざわざ行かなくても高級な箱に入ったパン「ふじ森」が届けたいところに配送されるのだから、これは便利だ。そう感じるお客さんを掘り起こしたということだろう。









▲写真 「ふじ森」にて店頭に立つ藤森もも子氏 ⓒJapan In-depth編集部





高級食パンブームが巻き起こった時、筆者の世田谷区の地元にも、1本(2斤)約900円の食パンを販売する店がオープンした。その時もその価格設定に相当驚いた貧乏性の筆者は、つい藤森氏に聞いてしまった。





「3000円というプライシングに反対意見は周りから出なかったんですか?」





答えはシンプル。





「ありませんでしたね。最初から『おもたせ』を狙っていたし、1000円ではギフトにならない。ギフトって3000円からだと思うんですよね。で、パンで5000円だとさすがに高い、ということで、3000円というのは丁度いい価格設定かな、と」





確かに、筆者も友人に何か送るとなったとき、3000円台のものから探す。実に的を射ている。





1店舗目の成功で満足しないのが藤森氏。爆速で次に進む。





■ 2店舗目出店





2020年、藤森氏は攻めた。東京・世田谷区の高級スーパー「ナショナル田園」敷地内に2店舗目「LE TOKYO FRENCH BAKERY ESPRIT/ル トーキヨー フレンチベーカリー エスプリ」をオープンさせたのだ。





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