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パン屋、2代目の覚悟「ふじ森」代表藤森もも子氏

Japan In-depth / 2021年6月24日 10時47分

「もとPR屋がいうのもなんですけど、お金がないんですよね、PRに割く。今、PR会社を雇うとして、自分の会社でいくら出せるか考えてみたら、10万円以上は出したくないと思ったんです。もしお金があったらほかに使いたいな、と。でもそんな金額じゃ何もできませんよね?だったら自分で発信するしかないなって」





そう屈託なく笑う。





そして今後はデジタルマーケティングに力を入れようとしている。





「今は既存のECプラットフォームを使っていますが、わたしたちが欲しい顧客情報は得られないんですよね。ですから自分たちで独自のプラットフォームを開発しています。そこでお客様のデータを分析してマーケティングに生かしていきたいのです」





これまでパン屋などの小売店は、デジタルマーケティングとは無縁だったといっていいだろう。そこに切り込む藤森氏。





「CRM(注1)をしっかりやっていきたいんです。そのためにはやはり自分たちでプラットフォームを作らないと駄目だと思います。それが完成したら同業の人たちにも使ってもらいたいな」





その先には、「パン屋」の地位向上があるのだという。









▲写真 藤森もも子氏 ⓒJapan In-depth編集部





「パン屋にかかわる職人や販売スタッフがもっともっと報われるようにしたいんです」





そう話す彼女の眼はしっかりと前を見据えていた。





(了)





注1)CRM(Customer Relationship Management)顧客関係管理

顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略。





トップ写真:ⒸJapan In-depth編集部




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