「組織力生かし、改革中道路線を訴えていく」国民民主党東京都連会長川合孝典参議院議員
Japan In-depth / 2021年6月28日 19時0分
▲写真 ⒸJapan In-depth編集部
安倍: 都議選候補者当選の可能性はどうか?
川合氏: ゼロの状態からスタートさせましたが、各候補者とも善戦しています。本番期間に入り、玉木代表をはじめ党幹部が連日応援に入っています。今は私たちにできることをやるだけです。
また彼らは連合東京の推薦と支援をいただいています。組織の集票力を最大限に活かしつつ、有権者の方々に対して我々の政治に対する考え方と政治への向き合い方を訴えるのか、やれるだけのことをどんどんやって、「面白い。一度やらせてみようじゃないか」と思っていただける状況を作れるかどうかで結果は変わってくると思います。
安倍: 立憲はたしかに大きな野党ではあるが、共産党と選挙協力をやっていることを知っている人は知っている。
川合氏: 他党の動きに興味はありませんが、昨年秋の政党合流協議の折、なぜ我々が新・立憲民主党に合流せず、新・国民民主党を結党したのかということが、今回の都議会選挙での立憲・共産の共闘で都民の皆様にご理解いただけたかと思います。実際「川合さんは、なんでそんなに立憲民主党を拒むのか」との周囲の方に言われてきましたが、最近は「なるほど、共産党とは一緒にできませんよね」とよく言われるようになりました。
安倍: 国民が何人か通ればキャスティングボートを握れるかもしれない。
川合氏: そこまでは考えが至っていませんが、今回の都議選では積極的支持ではなく消去法で投票する有権者が多くなると考えています。投票日前後のコロナ禍の状況、オリ・パラの状況等に相当影響させるのではないかと考えています。
前回は都民ファーストと名乗っただけで当選できました。告示日直前に立候補を表明し、ポスターを貼っただけでトップ当選した方もおられます。あの猛烈な小池旋風の中、都民ファーストさんへの期待感が大きかっただけに、普通に都政運営しただけでは都民ファーストに都民は満足出来ないのでしょう。
また小池知事と自民党・与党との関係が円滑な都政運営を行う上での障害になっているのではないでしょうか。政府与党との関係が脆弱であるということがここに来て、都政運営・オリンピック開催など意思決定を行う上で悪影響を及ぼしているのではないかと感じています。
安倍: 選挙が終わってもし自公マジョリティを取った時には国民民主の立ち位置は難しい。
川合氏: 難しい立ち位置ですね。ただ国民民主党が国会で行っている色々な政策・提案に対しては、政府与党も真摯に耳を傾けて頂いています。政策実現力いう意味ではすごくいい立ち位置だと思います。ただ選挙を戦う上では、改革中道路線というのは、まとも過ぎてエッジが効いていません。有権者への訴求力という意味で非常に難しい。本当の政治は対立する意見を受け止めて現時点での最適解を導き出すものなのですがね。
安倍: 立憲みたいにオリンピック中止って言った方が訴求力はある。
川合氏: 既に世界中がオリ・パラ開催に向けて動き出している中、無責任だと思います。元々、オリンピック誘致に反対であったのなら話は違いますが。
安倍: どういう風が吹くかは全く分からない無風状態の選挙だ。投票率も下がると思うが。
川合氏: 投票率が下がると組織型選挙をやっているところに有利に働く可能性はありますね。
安倍: 小池さんが雲隠れしてしまった影響は?
川合氏: 雲隠れだと思われますか?この時期だから憶測を呼ぶんですよね。その質問で今日だけで「どう思います?」と3社記者が来ました(笑)。選挙期間が始まってから戻ってきて動くのか。回復せずに休養が長引くのか。その動きからこれからも憶測情報が流れるのでしょうね。
(インタビューは2021年6月23日に実施)
トップ写真: Ⓒ川合孝典事務所
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