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60ミリ迫撃砲の有用性 前編

Japan In-depth / 2021年9月5日 15時30分

▲写真 60ミリ迫撃砲M10(筆者撮影)





火器制御システムNFC(Mortar Fire Control)は各チームのレーザーレンジファインダーや、その他の手段で得た情報に基づき、中隊本部が各迫撃砲チームの目標、緒元、弾種、発射回数を指示する。各迫撃砲チームはこれらのデータに従って砲撃を行う。端末は文字情報のやり取りも可能となっている。また各迫撃砲チームは、当然ながら自分のレーザーレンジファンダーからの情報によって各個に砲撃を行うこともできる。





南ア陸軍は現用のラーテルでも後装式の60ミリ迫撃砲を砲塔に搭載したラーテル60を使用しているが、ラーテルの後継となる歩兵戦闘車、バジャー(フィンランドのパトリア社の8×8AMVがベース)ではM10をベースにした後装式迫撃砲を採用した。





都市部での戦闘では副次被害を極小化することが求められている。陸上自衛隊でも小部隊の火力支援に後装式60ミリ迫撃砲を検討すべきではないか。またコマンドウ用の軽量迫撃砲も照準の精度が高まればより利用価値は高まるだろう。





(後編に続く)





トップ写真:南アの60ミリコマンドウ迫撃砲(筆者撮影)




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