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語り継ぐことの大切さ~9.11 20周年に思う~

Japan In-depth / 2021年9月14日 17時10分

家で無邪気に遊ぶ、小学生の我が息子と、幼稚園の娘。





20年前の昔、世界を揺るがした凄惨な出来事がこの地であったことを知る由もない。





自身を振り返ってみた時、自分が生まれた時(1962年、昭和37年)は第2次世界大戦が終わってからまだ、17年しか経っていなかったことに思い当たった。
子供の頃から戦争は過去のもの、歴史の一コマの、遠いものとして実感出来なかった。





そして身近な親の世代の大人は誰ひとりとして詳細を語りたがらなかった。





だが娘などはまさに、9.11テロから17年目に生まれた子供だ。





東京大空襲を生き延びた私の父は30年前に他界し、父も大戦のことを語ることはなかった。





だが、私が子供の頃のある日、下町を2人で散歩していた時に突然「この通りからこっちが丸焼けで、こっちはきれいに残っていたんだ」とボソッと独り言のように語り始めた。





今になって、親がなぜ、戦争の詳細を子供に語りたがらなかったか、自分が子供を持って初めてその気持がほんの少しだけ理解出来た気がしている。





だが、あの時の父の話は、50年経った今でもはっきり覚えている。
この街で、今日まで続いた戦争が起きたきっかけの、その一部始終を現場で見たものして、少なくとも自分の子供には次の世代に事件を繋ぐ、語り部としてありたいと思った20年目の日でもあった。





20年経って、もう世代は明らかに次の世代に受け渡されようとしている。





トップ写真:9月11日に行われた青い追悼の光のライトアップの様子 出典:Gary Hershorn/Getty Images




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