1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【ファクトチェック】毎日新聞ツイート「Z世代の8割が投票したいと思っているとのデータがある」は“不正確”

Japan In-depth / 2021年10月26日 15時15分

【ファクトチェック】毎日新聞ツイート「Z世代の8割が投票したいと思っているとのデータがある」は“不正確”




Japan In-depth編集部(石田桃子)





【まとめ】





・毎日新聞がZ世代の投票意向についてツイート。





・(SHIBUYA109 lab.の調査よれば)「Z世代の8割が投票したいと思っている」。





・しかし、調査対象の居住地は東京都で全国のZ世代を対象としたものではなく、誤解を招くタイトルであった。





 





毎日新聞社が10月17日に発信したツイートを検証する。





「選挙のたびに若者の低投票率が取り沙汰されますが、Z世代(1995年以降に生まれた世代)の8割が投票したいと思っているとのデータがあります。

Z世代の社会課題に対する問題意識はなぜ高いのでしょうか。」





▲Twitter/ 毎日新聞(@mainichi)10月17日の投稿





ツイートには、毎日新聞社のオンライン記事「8割が「投票したい」社会変えるZ世代 SNSで政治と日々つながりを」へのリンクが添付されている。記事は、「SHIBUYA109 lab.」の所長・長田麻衣氏へのインタビュー。「lab.」が行った「Z世代の政治に関する意識調査」を紹介する内容だ。






https://twitter.com/mainichi/status/1449726891666157571?s=20




ツイートの要旨は、次のようである。





「『SHIBUYA109 lab.』の『Z世代の政治に関する意識調査』によれば、Z世代(1995年以降に生まれた世代)の8割が投票したいと思っており、Z世代の社会課題に対する問題意識は高い」





これが事実かどうか、検証する。





■ 「Z世代の政治に関する意識調査」





「SHIBUYA109 lab.」の調査によれば、Z世代(18~24歳)のアンケート回答者のうち、投票意向がある者は77.8%、政治に興味がない者は19.0%である。









▲出典 「Z世代の政治に関する意識調査」(SHIBUYA109 lab.)









▲出典 「Z世代の政治に関する意識調査」(SHIBUYA109 lab.)





確かに、回答者の約8割が「投票したい」と回答しており、社会課題に対して問題意識を示す者も約8割と高い水準を示している。





しかし注意すべきは、アンケート回答者の内訳である。「lab.」は、調査方法について次のように明記している。





「WEB調査

調査パネル:外部調査会社のアンケートパネルを使用

調査期間:2021年7月

居住地:東京都

性別:男女

年齢:18~24歳

対象:大学生・短大・専門学校生

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください