バイデン外交の回顧と展望 私の取材 最終回 日本にとっての国難が浮かぶ
Japan In-depth / 2022年1月5日 11時0分
▲写真 中国人民軍の中距離弾道ミサイル(DF-21) 出典:Andy Wong - Pool /Getty Images
この危険な不均衡に対してアメリカの防衛実務の担当者の間では、アメリカが中距離弾道ミサイルを日本などに配備するか、あるいは日本に自主的に配備することを求めるという構想が検討されている。しかし、日本の政治情勢を考えると、現在それを提起することは難しい。
いずれにせよ、中国による尖閣侵攻といった危機が想定される中で、日本が日米同盟の特殊性、片務性を抱えたまま、現状を維持し続けることは難しくなってきているといえよう。バイデン外交の回顧と展望という作業の末にどうしても浮かんでくるのは日本にとっての国難なのである。
(終わり。その1、その2、その3、その4、その5、その6。全7回)
**この記事は公益財団法人の国策研究会の月刊機関誌「新国策」2021年12月号に掲載された古森義久氏の同研究会での講演の記録の転載です。
トップ写真:懇談する岸田首相とバイデン米大統領(2021年11月2日 英・グラ スゴー) 出典:内閣広報室/外務省ホームページ
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