ロシア疑惑は民主党側の捏造
Japan In-depth / 2022年3月4日 19時46分
その骨子は以下のようだった。
・サスマン弁護士は2016年の大統領選挙中、クリントン陣営の依頼でインターネット企業「ニュースター社」幹部のロドニー・ジョフィ氏にトランプ陣営の内部情報を秘密裡に取得することを依頼した。トランプ陣営とロシア政府の共謀という「推測と物語」を創ることが目的だった。
・ジョフィ氏は選挙期間中はニューヨークのトランプタワー、トランプ氏の私的アパート、選挙後はトランプ大統領のホワイトハウス執務室のそれぞれのサーバーに侵入して、不法にネット情報を窃取した。クリントン陣営はその工作に対して多額の報酬を払った。
・ロドニー氏はこの情報窃取工作のために数カ所の研究機関や特定の大学に所属する多数のインターネット専門家、技術者を使った。サスマン氏はロドニー氏との接触を保ち、クリントン選対とも連絡し合って、同選対に工作のための代金の請求を重ねていた。またサスマン氏はトランプ陣営についての「疑惑」をその後もFBIなどに伝えていた。
ダーラム検察官はワシントン連邦地裁に以上のような「申請」を述べて、これらの捜査結果の証拠はすでに得ていると主張した。そうなると、ロシア疑惑はまったく逆転したことになる。クリントン陣営の工作がトランプ大統領のホワイトハウス執務室の交信内容入手にまで及んでいたとすると、アメリカ議会でも追及の動きを生む重大な事態に発展するともいえる。
アメリカ大手紙のウォールストリート・ジャーナルは2月14日付の社説で「トランプ氏は本当にスパイされていた」と題して、「ロシア疑惑」は「アメリカの政治史でも最も汚いトリックだ」と民主党側を非難した。同社説はアメリカのメディアの多くがこの「ロシア疑惑」を事実であるかのようにして報じたことは厳しく反省されるべきだとも批判していた。
この批判は日本の主要メディアの多くにも当てはまるようだ。
トップ写真:保守政治活動協議会(CPAC)で講演するトランプ前米大統領 (2022年2月26日、フロリダ・ローゼンシングルクリーク) 出典:Photo by Joe Raedle/Getty Images
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