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日本外交の診断 兼原元国家安全保障局次長と語る その4 中国「千人計画」の危険性

Japan In-depth / 2022年3月28日 12時17分

 


古森 極超音速ミサイルは、マッハ5を超えるスピードを出すことから迎撃が難しいと、アメリカで話題になっています。


 


兼原 マッハ5からマッハ22です。日本は、戦争中はゼロ戦をつくっていたので、風洞実験には強いのです。戦前の研究者は、いかに空気抵抗を減らせるかを追求し、多くの風洞実験を繰り返すことで、ベストな重さ、翼の形を開発し、ゼロ戦に応用した。戦後、その技術は新幹線の形状に応用されています。だから最先端の極超音速飛翔体の実験をしていたのです。日本では一度お蔵入りした技術が、中国で極超音速ミサイルとして実用化されました。米国は、この分野がけっして得意ではない。極超音速ミサイルが撃たれれば、既存のミサイル防衛システムでは太刀打ちできません。


 


古森 ところが、日本の研究者のなかで、日本の安全保障にとって最大の脅威である中国の軍事事情について研究している人はほとんどいません。官では研究している人はいるかもしれませんが、民間の研究者が国会の場で中国の軍事力の危険性を論じることはない。国会中継を聞いていても「人民解放軍」という言葉はまず登場しません。


 


(その5につづく。その1、その2、その3) 


 


この対談は月刊雑誌WILLの2022年4月号からの転載です。


トップ写真:中国建国70周年記念の軍事パレードで展示された大陸間弾道ミサイルDF-41(東風-41)。核弾頭搭載可能で米国本土まで届く射程を持つ(2019年10月1日 北京市)


出典:Photo by Kevin Frayer/Getty Images


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