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愛菜よ、死ぬな! 方言とソウルフードについて その1

Japan In-depth / 2022年4月18日 13時10分

それのなにが悪い、と言われるかも知れないが、私見ながら栄養源としてのうどんの価値とは、消化が良くてすぐエネルギーになる、ということだろう。私としては、道場に行く前の腹ごしらえにはちょうどよいはずだった。満腹で修練するのは考えにくいことだが、と言って空きっ腹を抱えていてもスタミナの点で問題が残る。サッカー日本代表は、キックオフの1時間半前に、うどんやおにぎりで炭水化物を摂ると言うではないか。3時前に食べたら、7時過ぎから修練を始めた時点では、何も食べていないのと同じになる。


実はかの地のうどん文化には、栄養の観点から見ると問題がある。だいぶ前に『四国新聞』の記事を読んで、おやおや、と思ったことがある。


 香川県民はうどん屋に行くと、十中八九おにぎりかいなり寿司を一緒に注文する。その結果、いわゆる炭水化物の重ね食いになってしまって、糖尿病の発症リスクが他県に比べて大分高いのだとか。これまた古参の本部職員などに言わせると、


「うどんにおにぎりは、合うんや」


 で片付けられてしまうのだが、私は特に感化されなかった。単に、それで大を頼む客が珍しいのか、と納得しただけである。専門家ではないので、うどんの「大」と「小プラスおにぎり」で、いかなる違いがあるのかまでは分からないが。


 別のジモティからは、こんな質問を受けたこともある。


「東京はやっぱり蕎麦の文化なんですか?」


 私は、そうですね、と答え、そこでやめておけばよかったのだが、こんな風に続けた。


「昔ながらの江戸っ子の言い方だと、蕎麦食い(そばっくい、と発音する)というのは蕎麦が大好きで味にもうるさい人のことだけど、うどん食い、というのは大阪の人間に対する悪口なんですよ」


 相手は苦笑いしていただけだったが、内心はどうであったか。単にこちらが少林寺拳法大拳士ということでトラブルに発展しなかった、などということでなければよいのだが笑。


 蕎麦の文化については項を改めるとして、たった1行のツイートから、あらためて食文化について考えるきっかけを得た。書き手のショウリンジャーに贈る言葉。


「死ぬな!」


(つづく)


トップ写真)香川県琴平町で働くうどん職人たち。(2013年1月1日)


出典)Photo by Jacob Jung/Getty Images


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