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津軽弁で押し通すアイドル 方言とソウルフードについて その5

Japan In-depth / 2022年4月30日 9時10分

「フランス語にしか聞こえない」





と言って笑いを取ったエピソードについて聞くと、





「イントネーションがよく似ている、ということは、前々からよく言われますね」





とのことだった。ちなみに、同じ大学の文学部で、方言を研究している教授から聞かされた話として、





「津軽弁というのは、世代を超えて堅持されている数少ない方言のひとつ」





なのだとか。多くの地域で、親の世代までは方言が通じても、この世代には伝承されず、TVなどの影響と思われるが、むしろ標準語でないと話が通じにくい、という現象が起きているのだとか。





そう言えば、2013年上半期のNHK朝ドラ『あまちゃん』が大ヒットした際、岩手県出身の女性ライターと、こんなメールのやりとりをした。





「かっこいい、を〈かっけー〉と発音するのは、岩手の方言だったんだね」





「え、方言なんだ。標準語かとばかり思ってた」





こちらは当人に言わせると、彼女の出身地は一ノ関というところで、岩手県内の市町村としては最南端であり、同じ岩手県内でも、ドラマの舞台となった三陸海岸とはかなり離れているので、





「方言からなにから、結構違うと思います」





とのことであった。そう言われてみれば、イギリス英語と一口に言っても「20マイル(約32キロメートル)離れればアクセントが違う」とされている。岩手県は都道府県の中で北海道に次いで広く、四国四県に相当するほどの面積を持つから、それどころではない、という話なのであろう。





TVのせいで全国的に「標準語化」が進んだと言われる、という話は、ここにつながってくる。たしかにそうした現象はあると考えられるが、私のように東京で生まれ育った子は、むしろTVを通じて方言に接する、という体験をしてきている。





たとえば四国の方言と言っても、実はさまざまなのであるが、NHK大河ドラマで『龍馬が行く』を通じて土佐弁に、同じくNHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』で伊予弁に触れた、というように。





そのまた一方では、こちらは多少の自己批判も込めて語らねばならないが、東北地方の方言と言うと、ズーズー弁という言い方でひとくくりにイメージしてしまう傾向が、私にもあったと思う。





さらに言えば、同じ方言でも世代によって用法や意味合いが異なる、ということも実際にあるのではないだろうか。





これまた個人的な体験だが、板橋の実家にいた頃、地元商店街に沖縄居酒屋ができたので、よく飲みに行くようになった。その店のマスターに、





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