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参議院選挙の本当の「争点」⑫政治システム改革(安倍晋三氏追悼)

Japan In-depth / 2022年7月9日 16時53分

■【論点1】政治家さんの待遇


それでは論点を出してみよう。


・国会議員の平均年収2255万円。


・平均給与433万円。


厚遇なのか?それぞれに与えられている報酬や権利を以下図に整理


してみた。



【出典】筆者作成


これを見て皆さんはどう思うか。


政治家さんの待遇が適切なのか、国民の議論も必要だろう。細田博之議長の「議長になっても毎月もらう歳費は100万円しかない。上場会社の社長は1億円必ずもらう」という発言が問題になったが、個人的には何を勘違いしているのだろうかと思ってしまった。政治家は単なる利害調整人、主権者である国民の「しもべ」の代理人のはずである。人々にサービスや商品を提供し、価値を提供し、幸せや生活の満足度を上げることができる商人のトップに比肩するのはどうかと思う。そもそも政治家の待遇が厚遇すぎると個人的には思うが、政治家がどれだけ大変な仕事なのかが「可視化」されていないから細田議長の言い分も何とも評価できない。


国民から見てどうか。低すぎるのか、高すぎるかどうか、可視化されないとわからない。年収の「根拠」を国民の前でプレゼンしてもらいたいものだ。


■【論点2】政治献金の意味、影響力


第2の論点は、政治プロセスのゲームをどうするか?である。なかでも、政治献金である。政治ゲームの今のルールは、カネで影響力を及ぼすことである。組織や企業や団体にとって、よくない法律ができればロビーイングもするし、個人として後援会にも入る、パーティーにも会費を払って参加する。有用な情報があれば政治家に提供する。そういうゲームが行われている。もちろん投票もそのゲームの1つである。


他方、政治家さんは結局、(選挙や献金で)色々お世話になったことへの返答が必要になるのは自然なことだ。企業経営者の中にはお付き合いで支援したり、「人に惚れた」「これは志!対価はいらない!」といって支援する人もいるが、多くが建前であって、本音は自分の名誉や何かしらの保険でもある場合が多い。


このようなゲームを今後も続けるのか?ということだ。


自民党の政治献金の受け皿である国民政治協会の寄付トップは、第1位は2億円を寄付した日本医師会の政治団体「日本医師連盟」、第2位は日本自動車工業会、第3位は日本電機工業会である。



【出典】総務省資料、国民政治協会について


トップの日本医師連盟の政治資金を見てみよう。自民党議員を中心に年間約5億円近くを献金、政治資金パーティーの会費などにも約7000万円支出している。


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