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韓国人に叱られた話 戦争と歴史問題について その5

Japan In-depth / 2022年8月20日 23時0分

「物乞いを独立運動と言い張る、ブルジョア的どんちゃん騒ぎ」


ということになるようだ。偉大なキム・イルソン(金日成)将軍が率いた抗日日パルチザン」だけが独立に寄与したのだと言いたいのだろう。


話を光復節に戻して、今年も大統領演説が行われ、


「日本との関係改善」


が強調されたが、くだんの韓国人ジャーナリストに言わせれば、


「今年のソウルは、それどころの騒ぎではありませんよ」


という状況であったらしい。日本でも報じられたが、100年ぶりという集中豪雨に見舞われ、多くの住居が浸水被害を受けた。とりわけ『パラサイト』という映画を通じて日本でも知られるようになった、低所得層が多く生活する反地下式の住居では、逃げ遅れて亡くなった人まで出たのである。







▲写真 集中豪雨により浸水した市場で、残された土砂を処理する人々(2022年8月9日ソウル) 出典:Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images


「適切な避難指示を出さなかったとして、大統領はもう、非難囂々。支持率は今や20%くらいですよ。まあ、投票した国民に最大の責任があるのですけどね」


というのが彼の意見だ。そして日本の政治に対しても、


「岸田首相にしても、統一教会について、今後は関わらなければよい、なんて、国民をバカにしているのではないでしょうか」 


と手厳しい。もともと彼は日本の政治状況、とりわけ世襲議員があまりに多いことに厳しい目を向けていて、


「僕が将来、もしも韓国の大統領になったら、在日の政治参加について日本政府と積極的に意見交換したいと思いますが、僕自身は日本の選挙権なんて、たいして欲しくありません」


と語ったことまである。


韓国でも「選挙地盤」のようなものはあるが、世襲には厳しい目が向けられているそうで、キム・デジュン(金大中)元大統領の子息が、父親の地盤を継いで選挙に出ようとしたところ、地元有権者からヒンシュクを買ってあきらめたと聞いた。


世襲議員の問題については、おっしゃる通り、と引き下がらざるを得ないが(世襲だから駄目だ、と決めつけたものでもないだろうけれど)、統一教会の問題に関しては、信仰の自由まで奪うわけには行かないので、なかなか難しい、という意見を述べた。詳細は「宗教と資金活動について」という記事に書かせていただいたので、できればご参照願いたい。


ところが彼は、私の言葉を聞くなり、怒気をはらんだ声でこう返してきたのである。


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