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ジェンダーギャップと女性活躍

Japan In-depth / 2022年9月20日 7時0分

▲写真 MS&ADインシュアランスグループホールディングス執行役員本島なおみ氏(2022.09.19) 出典:日経が開催した「ジェンダーギャップ会議次世代につなげる、グローバルで活躍する女性リーダーたち」にてキャプチャー


こうした状況を改善するために、MS&ADインシュアランスグループホールディングスは「D&I」を企業経営の中核として、女性が安心に働け、モチベーションを向上させる環境を作ろうとしている。例えば、女性副支店長・副部長ポストの新設、マネージャートレーニング制度の導入、女性ライン長育成メンター制度などの人材パイプラインの整備がなされた。


一方、一部の企業はD&Iに「誰でも成功するために必要なサポートを得られるようにする」=「公平性(Equity)」を加えた、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」を提唱し始めた。


メットライフ生命保険の取り組みはその一例である。チーフヒューマンリソーシズオフィサーの執行役向井麗子氏によれば、今年3月から、同社は「投資(Investments)」と「職場の多様性(Workforce Diversity)」、「解決策と洞察(Solutions and Insights)」、「調査(Research)」、「ボランティア活動(Volunteer Hours)」、「メットライフ財団支援(MetLife Foundation Funding)」、「サプライヤーダイバーシティへの支出(Diverse Suppliers)」と7つの分野で支援を与え始めたという。


また、社員が良く働ける環境作りを相談する場所や数百人規模の教育プログラム、グローバルで展開している女性リーダー育成プログラムなども設置された。女性社員の数だけを増やすのではなく、多様な人材を育成することは、同社のパーパス経営の目標として掲げている「ともに歩んでゆく、より確かな未来に向けて。」につながるとした。







▲写真 メットライフ生命保険チーフヒューマンリソーシズオフィサー執行役向井麗子氏(2022.09.19) 出典:日経が開催した「ジェンダーギャップ会議次世代につなげる、グローバルで活躍する女性リーダーたち」にてキャプチャー


日経WOMANの「企業の女性活用度調査2022年版」によれば、上場企業など4400社の中、正社員で男女間の賃金格差是正のために具体的な仕組みを展開した会社は29.7%にとどまっている。世界経済フオーラムが各国の男女格差を表す「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本の順位は146力国中116位(昨年は156力国中120位)、先進7カ国で最下位だ。


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