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人権に鈍感な日本 ウクライナ集団墓地・拷問施設、日本もモノをいえ

Japan In-depth / 2022年9月24日 23時40分

「報道の自由、人道的見地から事態を注視していく」と付け加えたことも、積極さをアピールする効果をみじんももたらさなかった。


■ 各国は外交官追放、日本は誕生祝い


同じ2018年3月4日、ロシア元情報機関員の父娘が亡命先の英国で襲われ重体に陥った事件への日本の対応は、お粗末を通り越して驚くべきものだった。


旧ソ連時代に開発された神経剤「ノビチェク」が使用されたことが判明したため、英国のメイ政権(当時)は制裁として、同年3月14日、ロシアの大使館員ら23人を追放。同調した米国は60人の多数にのぼるロシア外交官をやはり国外退去処分とした。







▲写真  防護服を着た専門の警官が、風によって吹き飛ばされた法医学テントを確保している。テントに覆われているベンチはセルゲイ・スクリパリと娘が倒れていた場所。(2018年3月8日、イギリス・ウィルトシャー州・ソールズベリー) 出典:Photo by Matt Cardy/Getty Images


3月20日のメイ首相からの電話で協力を要請された安倍晋三首相(当時)の返答は「化学兵器の使用は容認できない。使用した者は罰せられなければならない。早期の事実関係究明を期待したい」という通り一遍のものだった。


びっくりさせられたのはこの後だ。


メイ首相の電話の翌日、ロシアのラブロフ外相を東京に招いて河野太郎外相(当時)との会談が行われた。この日はラブロフ氏の誕生日だったらしく、日本側は、あろうことか昼食会に特製のバースデー・ケーキまでふるまう破格のサービスぶりをみせた。





https://twitter.com/mfa_russia/status/976361182553616384?s=20&t=Oftj6sJgFaM0LQ6efTTq_A



▲リンク写真 日露外相会談ワーキングランチで、ラブロフ露外務省にサッカーボールの形をしたバースデーケーキをプレゼントし、お返しにFIFA公式サッカーボールを受け取る河野太郎外相(当時)2018年3月21日、日本・東京 出典:ロシア外務省公式Twitter


各国が口を極めてロシアを非難、外交官追放合戦で緊張が高まっているときに、日本は正反対に会談をキャンセルもせず、「ハッピー・バースデー」に浮かれる太平楽、その姿勢は各国にどう映ったろう。


日ごろ傲慢な河野氏は、ロシアにはへつらうのかと思われてもやむを得ないだろうが、肝心の北方領土問題に何の進展もなかったのだから、その罪は重い。


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