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好戦性を露わにした金正恩のミサイル挑発

Japan In-depth / 2022年10月12日 0時54分





この演習に対しても北朝鮮は、6日午前6時1分ごろから同23分ごろにかけて、平壌・三石(サムソク)付近から日本海(東海)に向けて短距離弾道ミサイル(SRBM)と超大型ロケット砲を発射する挑発を行った。三石という地名がミサイル発射場所として登場したのは初めてだ。





この一連のミサイル連射に対して朝鮮中央通信は10日、「7回にわたって行われた戦術核運用部隊の発射訓練を通じて、目的とする時間に、目的とする場所で、目的とする対象を目的とするだけ打撃、掃滅できるわが国家の核戦闘武力の現実性と戦闘的効率、実戦能力をあまねく発揮させた」と報じた。













2.「新戦略」に基づく実戦的発射





北朝鮮は6月に開かれた党中央軍事委員会第8期3回拡大会議以降、核武力を中心にした「新たな戦略」を採択して戦略軍の再編を行い、戦闘能力を高める態勢を固めてきた。





今回のミサイル発射について北朝鮮内部軍消息筋は、「最高司令部は9・9節(建国記念日)以降、任意の時刻に武力総司令官(金正恩国務委員長)が命令を下達し、新編成された戦略軍部隊の戦闘能力を試している」「武力総司令官命令によるミサイル発射は、任意の時刻、任意の場所で随時修正・変更を加えた作戦計画に従って、東・西・中・北部戦略軍部隊の戦闘準備能力を検証する実戦打撃軍事訓練だ」 と伝えてきた。





こうした動きについて朝鮮中央通信は10日、「不可避な状況に対処して朝鮮労働党中央軍事委員会は去る9月下旬、朝鮮半島の現在の政治的・軍事的情勢と展望を討議し、敵に強力な軍事的対応の警告を送るために、相異なる水準の実践化された軍事訓練を準備・実行することを決定した」と伝えた。






写真:北朝鮮による弾道ミサイル発射に関して金正恩総書記を映す


テレビ報道を見る人々。(2022年5月4日 韓国・ソウル)


出典:Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images


 


3.「核先制使用」と結びつけた発射


北朝鮮内部消息筋によると、北朝鮮当局は「核先制使用法制化」後、各道・市・郡党委員会の部長級以上の幹部を集めて「金正恩委員長施政演説貫徹のための講習会」を開き、「核使用法制化」を「実際の核実験と同じ威力を持つ」「われわれが帝国主義国と世界大戦を行ったのと同じだ」と意義付けたという(韓国デイリーNK)。


10日の朝鮮中央通信は今回の訓練を「核武力法制化に基づく新戦略訓練」とし、その目的を「戦術核弾頭の搬出および運搬、作戦時の迅速で安全な運用・取り扱いの秩序を確定し、全般的運用システムの信頼性を検証および熟達する一方、水中発射場での弾道ミサイル発射能力を熟練させ、迅速反応態勢を検閲することにあった」と報道した。


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