「林信吾vsアントニオ猪木」娯楽と不謹慎の線引きとは その3
Japan In-depth / 2022年10月24日 23時0分
「体重が半分になった猪木相手なら、やすやすと負けるつもりはない」
というオチをつけたのである。
猪木ファンからすれば、ふざけるな、という話かも知れない(だから、今なら炎上したかも、と述べたのだ笑)が、これは存外、真面目な話なのだ。
▲写真 アントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦(1976年06月26日、日本・東京) 出典:Bettmann/Getty Images
技術体系が異なる武道もしくは格闘技が戦うという場合、ルール次第で有利不利が一方に傾くというのは、少なくとも経験者からすれば理の当然、なんの不思議もない。
ごく最近の例で言うと、格闘家の朝倉未来(あさくら・みくる)がボクサーのメイウェザー(55階級制覇・不敗のまま現役引退したという選手である)と戦って、KO負けを喫した。すでに45歳で現役を退いていると言っても、ボクシング・ルールで元世界チャンピオンと立ちあえば、まずこういうことになるわけだ。
前述のアリとの一戦にせよ、最初単なるエキジビション・マッチだと考えて来日したアリが猪木のスパーリングを見て、突如として関節技・頭突き・跳び蹴りなど、プロレス技のほとんどを禁じ手にするルール設定を強硬に主張したというのは今や有名な話である。
結果、猪木はリングに寝そべるような体勢から相手の脚を蹴り続けることしかできず、メディアから「世紀の凡戦」などと揶揄されてしまったし、当時の私も前述のような経緯から、それ見たことか、などと思った。
当時の、と言うのはこれも前述の通り、格闘技の実際的な知識などなかったからで、だいぶ時間が経ってから記録フィルムを見返す機会を得たが、その時はじめて、実は紙一重の勝負であったことに気づかされた次第である(試合結果は引き分け)。
その後も、極真空手の選手を含む様々な相手と「異種格闘技戦」を繰り返し行っていたが、いずれもリアルタイムでは見ていない。
意外に思われるかも知れないが、実は私は、プロレスや格闘技がさほど好きではないのだ。
小学生の頃、具体的には1960年代だが、当時は地上波でもプロレス中継があったので、たまたま見ることはあった。なにぶん半世紀以上も前のこととて詳細までは思い出せないが、よく場外乱闘が起きた。
ある時、その場外乱闘でパイプ椅子が振り下ろされたのだが、ちゃんと(?)マットの側で殴っていたのを見逃さなかったのだ。なんだ、やはりそうか、と思ったのを今でも覚えている。
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