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尹錫悦政権、反憲法・腐敗勢力を一掃へ その2

Japan In-depth / 2022年10月30日 11時0分

検察によると、外貨持ち出しにはサンバンウルグループ数十人の役職員が動員されたという。1人あたり数千万ウォンから数億ウォンをドルなどに両替し、個人の持ち物の中に隠して申告せずに出国したようだ。このように出国したサンバンウル役職員は中国現地空港でサンバンウルグループのバン副会長(逮捕、起訴)に外貨を渡した後、すぐに帰国の飛行機に乗ったという。検察はこの外貨が北朝鮮の人物に渡ったとみている。


サンバンウルが北側の人物に会う席にはアジア太平洋平和交流協会会長のアン氏も同席したという。アン氏は2019年1月、サンバンウル系列会社ナノスの取締役として招聘された。ナノスはアン氏を招聘した後、事業目的に鉱山開発業と海外資源開発業を追加した。


当時、北朝鮮との経済協力合意でナノスがレアアース(希土類)を含む北朝鮮の鉱物に対する事業権などを受けたと伝えられ、コスダック上場企業ナノスの株価は急騰した。


アジア太平洋平和交流協会は2018年11月と2019年7月、それぞれ京畿道(キョンギド)とフィリピン・マニラで「アジア太平洋の平和・繁栄のための国際大会」を京畿道と共同主催している。


サンバンウルはこの行事に数億ウォンを支援した。アジア太平洋平和交流協会に対しては、統一部の承認を受けずに北朝鮮万寿台創作社の数十点の絵画を不正保有したり、タイで「APP427」というコインを発行・上場する事業を進めたりするなど、各種疑惑が提起されている。


検察は不正に持ち出した外貨が、サンバンウルの北朝鮮鉱物事業権獲得、北朝鮮高官のアジア太平洋平和交流協会行事出席の見返り、または密輸した絵画の対価などとして北朝鮮側に渡った可能性(南北交流協力法違反)を念頭に置いて資金の流れを分析している。


検察は10月14日、アジア太平洋平和交流協会事務室とサンバンウルグループ元幹部、アジア太平洋平和交流協会元会長アン氏の自宅などを家宅捜索し、近くアン氏ら協会関係者と共謀で外貨を持ち出した役職員を調べる予定だ。北朝鮮絵画密輸疑惑に対しては関税庁の調査も進められている。


サンバンウルの「仮想通貨」を通じた北朝鮮支援疑惑には米国当局も注目している。イーサリアム開発者のバージル・グリフィスを捜査した米国当局(ニューヨーク南部連邦検察)が、文在寅や李在明の北朝鮮コネクションを明らかにしているが、その中にサンバンウルも含まれているようだ。北朝鮮が全世界から盗んで洗浄した疑いのあるドル資金は、現在17兆ウォンを超え、20兆ウォン以上と推定されている。


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