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尹錫悦政権、反憲法・腐敗勢力を一掃へ その2

Japan In-depth / 2022年10月30日 11時0分

2)不正選挙資金疑惑でも側近を拘束・出国禁止に


李代表にはこの疑惑だけでなく、京畿道城南市の柏峴(ペクヒョン)洞特恵疑惑、弁護士費用代納疑惑(サンバンウル)、城南FC不法後援金疑惑、自宅の隣家を京畿道住宅公社名義で借りて大統領選挙時に使用した容疑、慰礼(ウィレ)開発疑惑などがあり、夫人金恵景(キム・ヘギョン)氏の公務用クレジットカード不正使用疑惑も捜査が進行中だが、現在検察が焦点を当てているのは選挙違反と不正選挙資金疑惑だ。


選挙中の虚偽発言疑惑についてはすでに起訴され裁判が始まっているが、不正資金問題はこれからだ。李在明氏の最側近とされる民主研究院副院長の金湧(キム・ヨン)氏が、収賄容疑や政治資金法違反の疑いで10月21日に逮捕されたことで一躍脚光を浴びている。


金容疑者は李代表が京畿道知事に就任後、同道の報道官に起用され、李氏が「共に民主党」大統領候補に選出された今年3月には選挙対策本部副本部長を務めていた。


金氏が逮捕された容疑は昨年4~8月、元城南都市開発公社企画本部長のユ・ドンギュ氏らと共謀し、ソウル郊外城南市の大庄洞都市開発事業に関わった民間業者から4回にわたり約8億7000万ウォンの違法な政治資金を受け取ったというものだ。


検察が逮捕に踏み切ったのは、周辺調査で多くの証拠を固めたことと、李在明氏の「ユ・ドンギュは側近ではない」発言に「背信」を覚えた「ユ・ドンギュ元企画本部長」が、怒りを抑えきれずに検察側に多くの証言したためだ。昨年10月に大庄洞事件で逮捕され、1年にわたり拘束され捜査を受けてきたユ氏は、勾留期間満了で10月20日未明に釈放されているが、検察はユ氏から「金湧副院長に7億4000万ウォン(約7720万円)余りを渡した」との供述を得たという。


 現在検察は、大統領選の違法な政治資金8億4700万ウォン(約8820万円)が、大庄洞開発の事業者である南旭(ナム・ウク)弁護士をはじめ、南弁護士の側近で「天火同人」4号の理事であるL氏、鄭民鎔(チョン・ミンヨン)弁護士を経て、ユ·ドンギュ元城南都市開発公社企画本部長に渡り、金湧(キム・ヨン)民主研究院副院長に流れたとみている。


L氏は南旭弁護士が調達した現金の一部を鄭民鎔弁護士に渡す「中継役」の役割を果たしたとされる。L氏は検察の聴取に対し、8億4700万ウォンをいつ、どこで、どうやって鄭民鎔(チョン・ミンヨン)弁護士に渡したかをメモに残していたが、最近捜査チームに他の資料と共にメモを自発的に提出したとされる。


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