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会員制リゾートホテルもワーケーション

Japan In-depth / 2022年12月7日 7時45分


写真:各部屋にある温泉露天風呂。目の前は鬼怒川の渓谷と山並みだ。


ⒸJapan In-depth編集部


このリゾートホテルのキーワードは2つ。1つ目は「サステナブル」。レストランは、ガスを使わず、薪火だけで地元の食材を調理する。その薪木は、栃木県や隣県の森の間伐材を使用し、薪を使用した分、植樹寄付活動を行うなど徹底している。また、電力は100%再生可能エネルギーを使用する予定だという。



写真:館内のレストラン「炅」。調理のために薪をくべる様子。


ⒸJapan In-depth編集部


2つ目は「ワーケーション」。屋外デッキなどでもWi-Fiが使えるほか、館内にはモニター付きテレワークブースが設置されている。



写真:テレワークスペース。壁面に大型モニターが設置されている。


ⒸJapan In-depth編集部


部屋によっては、コンサバトリー(サンルーム)があり、引き戸を閉めれば外の景色も見える開放的な独立空間になる。これも、ワーケーションを意識して設計したという。ようは、会員制リゾートをして、「ワーケーション」を無視できない時代になったということなのだろう。



写真:奥がコンサバトリールーム。引き戸を閉めると外が見える開放的な閉鎖空間になり、仕事に集中できる。


ⒸJapan In-depth編集部


その会員制リゾート市場も活況を呈している。日本生産性本部の「レジャー白書」によると、会員制リゾートの2018年の市場規模は3970億円。以前のピークだった1998年の2600億円を上回る。コロナ禍で2020年には3000億円を下回ったがその後復調している。


東急不動産によると、「東急ハー ヴェストクラブ VIALA 鬼怒川渓翠」の会員権(1部屋12口)は既におよそ8割が売却済みだという。購入層は会員権を資産として保有する60代以上の富裕層がメインで、ほとんどの人がキャッシュで購入するという。


一方で、30代、40代のパワーカップル(夫婦共に高収入な層)にも客層を広げたいと担当者は話していた。施設を「ワーケーション」仕様にしたのも、彼らにアピールしたいという思惑からだろう。



写真:客室のテラスから見える鬼怒川。緑色の川面が美しい。川のせせらぎが一日中聞こえ、その音で癒やされる。


ⒸJapan In-depth編集部


「ワーケーション」がブームといっても、まだまだ日本人は働き蜂。オフィス回帰の動きもあるし、なにより賃金が増えない。ワーケーションしたくても先立つものがなければどうにもならない。


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