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戦車に匹敵する攻撃力を持つ装輪偵察車AMX10-RC

Japan In-depth / 2023年1月10日 18時8分


写真:ジアット社が提案した近代化用に提案したTML105砲塔。同社が開発した次世代の歩兵戦闘車ベクストラにも搭載されたが、ベクストラは採用されず、フランス陸軍はより手堅い設計のVBCIを選定した。


提供:筆者より


 だがDGAもAMX10-RCの近代化は検討してきており、06年にパリで行われた見本市、ユーロサトリでネクセター社がその近代化案を発表した。砲塔はオリジナルのものを使用しているが、砲塔および車体側面はスペースド・アーマーによって強化されている。



写真:砲塔側面と車長用のキューポラ周囲にはスペースド・アーマーが装着されている。また砲塔後部にはカーゴスペースが設けられ、装備などの搭載スペースが拡大している。


提供:筆者より


またバトル・マネジメント・システムにはフランス軍の新型歩兵戦闘車、VBCIと同じSIT-V1を採用、データバス、GPSなどが搭載され、ネットワーク化に対応している。


砲塔左にはEADS製の赤外線ミサイル攪乱装置EIRELを搭載していて生存性を高めている。本来砲塔上部に装備した方が、より有効なのだが、場所を確保できなく、砲塔左側装備したとのことである。運転席のハッチはスライド式ビジョンブロックを搭載したものに替えられている。



写真:近代化に伴い、砲塔後部に装備されていた4連装発煙弾発射機は砲塔前部に移された。また砲塔左にはEADS社が開発した赤外線ミサイル攪乱装置、EIRELが搭載されている。


提供:筆者より



写真:運転手用のハッチは箱形のペリスコープ付きのスライド式のものに替えられている。ペリスコープの位置を上げることによってより、良好な視界を確保するためだろう。


提供:筆者より


都市戦や平和維持活動に対応するために発煙筒は発煙弾だけではなく、暴徒鎮圧用の催涙ガス、閃光弾、サーマル・イメージャー攪乱用の金属粉弾が用意されている。


スペック(オリジナル型)


全長6.357m(車体のみ) 


全幅:2.95m


全高:2.66m 


戦闘重量:15.8t 


乗員:4名


路上最高速度:85km/h


最大航続距離1000km


登坂力:50% 


超提高0.8m 


超壕幅1.65m


エンジン:6F11SRX ディーゼル280HP 


[武装]


105mm砲48口径×1 


7.62mm機関銃×2   


4連装発煙弾発射機×2


トップ写真:砂埃を上げて疾走する最新型のAMX10-RC。車体周囲にはモジュラー式のスペースド・アーマーがU字型に装着されている。湾岸戦争時は前部から側面前部と側面後方に分割された増加装甲が採用されていた。


提供:筆者より


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