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NY初「娯楽用マリファナ販売店」オープンの裏側 その2

Japan In-depth / 2023年1月18日 12時28分

建前として、客からは、相談料としてお金を払ってもらったのであり、大麻は「無料で、客にあげただけあって、売ったわけではない」という理屈であるが、こういう屁理屈で、どの程度、保安官を相手に通用するのかは知らない。実際には前述のように摘発の可能性が低いことから、こういった営業をしているらしい。









▲写真 無免許で大麻を売るトラック。窓には「(商品は)販売用ではありません」との表示が。Ⓒ柏原雅弘





無免許店舗で販売されている大麻製品はマリファナの他に、マリファナ濃縮オイル、マリファナ成分が含まれているグミ、マリファナ含有食品(エダブル)、器具などだ。





グミなどは、見た目は子供用に販売されている可愛らしいデザインのグミと同じものがほとんどだ。大人が買ってきて、家庭で子供が食べてしまった、というケースがあとを絶たないという。

マリファナ成分を含有する食品は、成分などの規制がまだ特に決められておらず、その効果は人それぞれで、結果、効果を感じにくいとたくさん食べて過剰摂取になってしまうこともあるという。そういった理由などから安全性にはかなりの問題がある、との指摘もある。









▲写真 堂々と販売の値段を出している店。ただし、値段表が何を指しているか明記されてはいない。Ⓒ柏原雅弘





アメリカの州が大麻解禁、連邦政府が大麻使用の現状黙認、という「非犯罪化」を推し進める背景には、摘発が人種差別の温床になってきたことの反省や、犯罪として取り締まることが、もはや時代背景にそぐわなくなってきている、という「現実的な判断」がある。





言うまでもなく、日本では大麻の使用は禁止されている。





在ニューヨーク日本国総領事館は、「ニューヨーク州及びニュージャージー州における娯楽用大麻の合法化に関する 注意喚起」という日本人向けの通達を出している。





この通達は、今回のNYの大麻使用合法化について「日本国内の規定が海外においても適用されることもある」と海外での大麻使用であっても、罪に問われる可能性もある、と注意を喚起している。





アメリカで、あるいは日本で、これからどういう展開になっていくのか注視していきたい。





(終わり。その1)





トップ写真:コロナ禍で閉店したグロッサリーの跡地に出来た販売店の立て看板。「Flower」は大麻の花の部分。「Prerolls」はすでに巻かれている大麻のこと。駅前の一等地にあるⒸ柏原雅弘




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