建設費1兆円超!NYに巨大地下駅誕生
Japan In-depth / 2023年1月29日 19時0分
写真)フランスのルイヴィトンに現れた草間彌生氏の巨大モニュメント(2023年1月12日 フランス・パリ)
出典)Photo by Edward Berthelot/Getty Images
この日、鉄道を管轄する、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は、開業初の一番列車(川崎重工製M9車両)で意気揚々とターミナルに到着し、草間氏の作品の前で記者会見を行った。
「ここに来るのは大変な旅でした。今日この駅に到着するまでの22分のことを言っているのではありません。(プロジェクトが計画されてから)私の前任には8人の知事がいました。9人の知事がこれを達成しようと努力したことで始まったことなのです。(中略)ここはニューヨークだから、想像できないことは何もありません。ここニューヨーク州でできないことは何もありません。ですから、このプロジェクトに関わったすべての人に感謝したいと思います。」
駅の目玉となった、草間氏の作品にも言及した。
「そして、これが新しいターミナルである、という事実が大好きです。90代の草間さんという世界的アーチストが、愛するニューヨークの街への贈り物として私たちに才能を貸してくれたのは驚くべきことです。」
新しいターミナルの開設は、通勤時間の短縮以外に、観光客にも恩恵をもたらす。
ここから22分でジョン・F・ケネディー国際空港に行けるようになった。公共交通機関を使って空港に行くのに、今までは地下鉄を使って行くのが主流だったが、大幅に状況は変わるだろう。
写真)新ターミナルに向かう、川崎重工M9型新型車両でのホークル・ニューヨーク州知事(2023年1月26日 アメリカ・ニューヨーク)
出典)GovernorKathyHochul
州知事は終始上機嫌だった。
コロナ禍でリモートワークが定着し、通勤客が一時期激減したが、徐々に戻ってきている印象はある。この先完全に戻ることはなさそうだが、常に動き続けているNYのこと、何か新しいことが起きるだろう。
新ターミナルのオープンも、すべてコロナ禍以前に作られた計画をやり抜いたに過ぎず、現状を反映する結果につながるかどうかは、まだまだわからない、といえる。
(開業日の模様はこちらから動画をご覧ください)
トップ写真:「グランド・セントラル・マディソン」駅(2023年1月25日)ニューヨーク・マンハッタン
出典:Photo by Roy Rochlin/Getty Images
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