「アクティブシニア」理想の住まいとは
Japan In-depth / 2023年3月14日 23時59分
Japan In-depth編集部(安倍宏行、秋山彩葉)
【まとめ】
・「アクティブシニア」に企業が注目している。
・新駅直結の住宅型有料老人ホーム、交通利便。健康寿命延伸サービスも。
・人生100年時代、老後をシニアもジュニアも自分事として考える時代になった。
■ 「アクティブシニア」の理想の住まい
少子高齢化が進行していることは誰でも知っているだろうが、下の図を見てもらいたい。65歳以上人口の割合(高齢化率)は上がり続けており、2022年にはすでに約30%に達している。3人に1人は高齢者というのもすごい。2065年には高齢化率が4割近くに迫る。
▲図 日本の人口推移 出典:厚労省
こうしたなか、趣味や仕事に積極的で、元気で健康志向が強い層、いわゆる「アクティブシニア」と呼ばれる人たちに企業が着目し始めた。
「アクティブシニア」とは、明確に定義されているわけではないが、主に65〜75歳くらいの前期高齢者を指すことが多い。バブルを経験しており、その時代に本格的なレジャーやグルメなどを知り、本物志向が強い。自分の生き方は自分で決めるという意識を持ち、好奇心が強く、なんにでも挑戦する、などの傾向を持っている。彼らは老後をどう過ごしたいと思っているのだろうか?
老後というと、まず「老人ホーム」を想像する。きょう見学してきた施設はまさにアクティブシニア層に向けて開発されたもので、首都圏では初の駅直結の住宅型有料老人ホームになる。
東急不動産株式会社と株式会社東急イーライフデザインが2023年11月末に開業予定の「グランクレール綱島」がそれで、一番の特徴はなんといっても交通の利便性だろう。
来る2023年3月18日に東急新横浜線「新綱島駅」が開通するが、この物件は地下でこの新駅につながっているのだ。新駅は、東海道新幹線が通る「新横浜」駅にわずか4分でつながり、関東エリアで有名な温泉地「熱海」にドアツードアで30分程度しかかからない。
「熱海」からさらに伊豆半島の他の温泉地に足を延ばしてもよい。「新横浜駅」から東海道新幹線で一駅先の「小田原」駅からはこれまた有名な温泉地「箱根」にすぐだ。都心に出るのも便利で渋谷までは東急東横線で24分、横浜へは10分で行くことができる。
▲図 「新綱島」駅周辺の路線図 出典:東急不動産
また、「新綱島駅周辺地区土地区画整理事業」により、車道や歩道、バス・タクシー乗り場、公共駐輪場、など街のインフラが一新されるのも住民にとって大きなメリットだろう。「綱島」駅にはデッキで直接つながり、駅前に新しくできる商業施設に接続される。また施設の隣に開発中の商業施設(2024年3月開業予定)にも接続するというから、雨にぬれずとも買い物に行くことができる。便利なことこのうえない。
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