大阪市長選に出てきた維新の若手実力派? 【統一地方選特集その2】
Japan In-depth / 2023年4月8日 22時17分
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
【まとめ】
・大阪市長選、大阪府議の横山英幸さん(大阪維新の会)、大阪市議の北野妙子さん(アップデートおおさか、無所属)らが立候補。
・横山候補、IRをどう進めて、どう経済発展につなげるのかが残念ながら見えない。
・北野候補、不登校・いじめ解消というが、具体的な問題解決策を提示しないと不十分。
統一地方選挙、恒例の「公約分析」をしていこうと思う。まずは、大阪市長選から。大阪府議の横山英幸さん(大阪維新の会、41歳)、大阪市議の北野妙子さん(アップデートおおさか、無所属、63歳)、荒巻靖彦さん(58歳)、ネペンサさん(48歳)、山崎敏彦さん(44歳)が出馬した。今回の市長選は維新の候補者である横山英幸さんと北野妙子さんに焦点をあてることにする。人としても、政策としても、注目が必要であるからだ。
□横山さんってそもそも誰?どういう人?
横山ひでゆきさん、1981年5月13日、香川県三豊市出身。41歳。大平正芳元首相の秘書、香川県議会議員、旧詫間町長、三豊市長をつとめた横山忠始さんの長男として生まれる。ちなみに母も河本敏夫元通産相の秘書とのこと。
そのため、政治は幼い時から身近にあったそうである。香川県立丸亀高等学校卒業(硬式テニス部で活動)、関西学院大学経済学部でマクロ経済学を学び、サークルは英語研究部で活動し、ディベート力を鍛えた。卒業後、大阪府庁に入庁。政治家になることを考えていて、行政を知らないといけないと考えたと自身で語っている。
大阪府議会事務局、池田土木事務所、都市整備部総務課に所属して仕事をしていた。その後、維新の公募に募集し、政治家への道に。29歳で大阪府議会議員に初当選。その後、淀川区を起点に活動し、3期を務めた。維新内部でも着々としてキャリアを重ねてきて、2020年には大阪維新の会幹事長を務めた。そして、今回、市長選の予備選を勝ち抜いて市長選の候補者になったのだ。
座右の銘は「臥薪嘗胆」、将来の成功のため、長い間あらゆる苦しみに堪えると言う意味であり、大切にする価値観がうかがえる。「悪口を言う人がいない」と言われるほど、非常に人望があるようだ。大阪の政治ウオッチャーに聞くと「若い世代の維新を支えいていた」人だとのこと。我慢しながら周りに配慮し、人望を集め、行政の経験もあり、行政の実情もわかり、さらに政策も語れるという、まさに政治家になることを決めて行動しただけある。これまで目立ってはいなかったが、組織を支える若手実力者がついに表舞台に出てきたという印象である。
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