「貯蓄」か「投資」か、早めに決断を「新入社員に贈る言葉」その8
Japan In-depth / 2023年4月10日 13時14分
実家から通勤できるか、それとも一人暮らしかで、条件はかなり違ってきますが、お酒やギャンブルで憂さ晴らしするのではなく、飲んだと思って毎月2万円ずつ貯めてみてください。3年ちょっとで100万円の貯蓄ができます。あくまでも計算上ですが。
その間に状況が変わって、やっぱりこの会社で仕事を続けようか、と思えるようになったとしたら、それはそれで結構ではないですか。お金は邪魔にはなりませんから。
むしろ、この会社は自分に合っている、と思えた場合のほうが、悩ましいところですね。
おかしなことを言う、と思われるかも知れませんが、これはいたって真面目な話です。
先ほども少し触れましたが、自分がいくら定年まで頑張るつもりでいても、会社がそれを許すとは限りません。それどころか30年、40年後に会社がちゃんとある、とあなたは言い切れますか?
この場合は、ちまちま貯金をするのではなく、自分に投資することをお勧めします。
具体的には、外国語でもよいし、パソコンでもよいですから、なにかひとつスキルを磨いておく。資格が取れればなお結構ですが「資格より実力」ということはお忘れなく。
今年、新入社員となったような世代の人たちはご存知ないかも知れませんが、かつて山一証券という会社が破綻したことがあります。この時、トレーダーなど汎用性の高いスキルを持った人たちは、同業他社から引く手あまただったのですが、愛社精神だけの、たとえば総務一筋といった「山一マン」の再就職は、困難を極めました。
このように述べますと、転職もしくは再就職を前提にしているように思われるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。どこの会社でも務まる、という人材になることは、今の会社でも真に必要とされる人材になることでもあるのです。
先ほど、ケンカ自慢と受け取られかねないようなことを述べたのも、本当はここに話がつながるのです。形の上では、私はイジメに耐えかねて会社を去ったことになるのでしょうが、腹の中で、こんな奴その気になれば簡単だ、と思っておれば、卑屈にはならないものです。
同様に、理不尽な仕打ちを受けるならいつでも辞めてやる、と考えることさえできれば、少しは気が楽なのではないでしょうか。
そのための貯蓄、もしくは投資であると考えてください。
トップ写真:イメージ 出典:istock/Getty Images Plus
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