地方議員を選ぶ「方法」【統一地方選特集その3】
Japan In-depth / 2023年4月22日 23時0分
中には、「住民の悩みに寄り添う」「御用聞き」といった等身大の候補者もいるし、徹底的に区政をチェックする候補者もいる。実績を明確に示している候補者もいる。先ほど地方議員の人数が多いとは言ったが、多様性と言うのは素晴らしい面もある。
しかし、ぶっちゃけ言うと、議員が頑張って約束・公約として今回の選挙時で提示している「通学路の危険個所改善」「防犯カメラ設置」といったものは、事務事業として地方自治体がしっかりやってくれていることも確かなのである。地方自治体がまちづくりの計画作りに民間委員を入れる、ワークショップを行う、などしてしまえば、議員ってなんのためってなってしまう。鋭い質問を飛ばす議員もいて、尊敬しているが、自分の組織や利害からの質問、単なる事実の確認、資料を読み込めばわかることを再度聞く質問、執行部にとっては怖くもなんともない質問なども多く、「儀式」みたいな感じになっている現状が事実としてあることも確かだろう。
はっきりいって、地方自治体のレベルでそんなに内部で対立するような論点・争点はない。だから、議員は主権者である住民の代理人として、住民と自治体をつなぐ役割、コミュニケーションの媒介者としての役割を発揮することを期待されると言ってよい。
学芸会みたいな議会をやっていて、活動実態も不明な議員を甘やかす余裕は、日本の各地域にはもうない。まっとうな議員を選んでいきましょう。
トップ写真:イメージ 出典:maruco/GettyImages
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