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生成AIの出現をテクノロジーの進化、インターネットの進化の中で考える

Japan In-depth / 2023年5月4日 18時0分

一般の人がコンピューターを使えるようになったという意味で、「コンピューターの民主化」を達成したのです。





さて、長い前置きとなりましたが、ここからが今日の本題です。





では、生成AIの出現は、インターネットの進歩の歴史において、どのような意味があるのか?





それは、





「iPhoneの登場以後15年の時を経て、インターネットの新たな『イノベーションの飛躍』の時代の始まりを予感させるものに他ならない」





ということなのです。





もっと具体的に言うと、PCというものが、それまでに開発されてきたハードの技術を結集し、新たにソフトの革新を加えて、「個人がコンピューターを普段使いする」というデバイスとして、その後の飛躍的なイノベーションの「源」となり、またiPhoneが、それまで開発されてきたタッチパネル技術や携帯電話やその他アプリケーションを結集して屋内だけではなく生活の全シーンで活用できるサービスの起点となったことによって、やはりその後の飛躍的なイノベーションの「源」となったのと同じことが起こる、正にそうした出発点に我々はいるのです。





今回のイノベーションの「源」は、実は2つあって、もう一つは「Web3」(ブロックチェーン、NFT、DAO、メタバースなど)なのですが、今回はもう一つの「源」である「進化したAI」に限定して記します。





「進化したAI」は、これまでの社会の仕組みや制度、慣習に対してオルターナティブ(違った選択肢)を提供しうる、そういう意味で新たなイノベーションの「源」となりうるものだと筆者は考えているのです。





AIというものは、構想されてからそれなりの長い時間が経過しており、特に碁や将棋の世界での進化が人間を凌駕してしまった2010年代半ば以降、自動運転、IoT(すべてがインターネットに繋がる)を始め、着々と進化を遂げ、「シンギュラリティ(AIの能力が人間を超えること)はいつか?」が真面目に語られるような時代にさえなっているのは、皆さんもご存知の通りです。





筆者がAIの進化、特に今回の生成AIの出現というイベントを重要視するのは、上記PC、iPhone、Web3と同様に、人々、とりわけ産業界の人々、企業が、今回「使い勝手が良く、自らのビジネス、サービスに活用することによって大きなイノベーションが起こること」を「自分も使い、担い手となりうるという実感を伴った共通認識」として持ち出している、ということなのです。





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