生成AIの出現をテクノロジーの進化、インターネットの進化の中で考える
Japan In-depth / 2023年5月4日 18時0分
どのような技術も、人々が注目し、それを活用しようと懸命に努力することが必要です。インターネットの歴史では、とりわけビジネス、つまり企業が、自社のイノベーションのための「源」としてはっきり「進化したAI」を認知し、開発を進めていくことが必要だからです。
生成AIについては、chat GPTというテキスト情報についてのAIアプリが脚光を浴びているわけなのですが、その機能を共有する仕組み(API・・・Application Programming Interface)があるので、ここ数か月いう短期間に、音声、画像、動画、音楽、他言語のプログラム、他のテクノロジーと合わせることによって、システムのプロだけでなく一般の人によって、比較的簡単に素晴らしいコンテンツやプログラムが作成されてきています。
チャットという人間とのインターフェイスを使って、たくさんの人々がAIにアクセスし、世界中の様々な情報を加工し、創造的な作業を行っているのです。
生成AIは、AIについての「民主化」を私たちに見せてくれています。
また、こうしたここ何か月間の生成AIに関する人々の熱狂は、世の中の今後の「イノベーション」というものがとてつもないスピードと範囲で進んでいく可能性が「明確になった」ということです。
今後のAI進化、そしてAIを活用した「イノベーション」もまた同様にもの凄いスピードで進んでいくことは想像に難くありません。
日本企業は、「失われた30年」にインターネットやイノベーションといった領域ではっきり劣後してしまったということがあります。中にはそうした状況の反省の下に、リアルな世界ではまだまだ競争力のある自社製品のIoT化を推進することによって、インターネットでの劣勢を一挙に挽回しようと意図している会社も存在します。
IoTというもの自体がAIの活用を前提としている面もあるわけで、こうした良い流れをさらに加速し、またそうした企業でなくとも、今の局面が「イノベーション」という面では、大きな「源」が見えてきて拍車をかけて進んでいく必要があるのだという認識を日本企業全体で共有していって欲しいと希望します。
シンギュラリティ、すなわちAIが人間を超えるのはいつか?とか、人間の仕事をAIが奪うのかといった、AIに関する部分的な興味、AI単体の可能性への興味だけではなく、今後は、現代社会が抱える全ての社会課題についてAIを活用して解決し、豊かな社会を構築するにはどうするのか?といったより高い視点で今の生成AIの歴史的、社会的な意味を考えるべきではないかと思うのです。
筆者は、前回の連載にて、「HR3.0」という命名によって、企業の屋台骨であるHR(人事)に関して大変革が起こり、企業が変わっていくこと・・・それを皆が認識することが重要であると強調しました。(賃上げ、商品値上げ、そして日本企業再生に繋がる『HR3.0』 | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス] )
それだけでなく、いままで解決できずに放置されていた全てのことに対して、今解決の「源」が目の前に現れたと言いたいと思います。
トップ写真:コンピュータスマートインテリジェンスでチャットボットを使用するビジネスマン(イメージ)出典:Champpixs/Getty Images
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