駐日ウクライナ大使、戦争終結後の復興で日本に期待
Japan In-depth / 2023年5月26日 15時0分
決議案自体は大多数の国の支持を得て採択された。約30カ国が棄権、その中には今回の広島サミットに招待されたインドやベトナムも含まれていた。
■ウクライナ戦争終結後の復興で日本の役割に大きく期待
ゼレンスキー大統領は21日夜、広島市内で行われた会見で「破壊された広島の写真がバフムトに似ていた。ロシアに破壊された街が広島のように平和な街に再建されることを夢見ている」と述べた。
コルスンスキー大使は「1923年の関東大震災、第二次世界大戦(1939年〜45年)、1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災とあったが、その度に日本は復興を果たしてきた。破壊し尽くされた都市の復興での豊富な経験はもちろん、第二次世界大戦後は国そのものを再建した。特に戦後の復興は個々の日本人の頑張りもあるが新憲法を制定し、新しい政治と議会の仕組みを作り、成長のための道筋を整えたことも大きい。日本の復興に学ぶことは多々ある」と述べ、ロシアとの戦いを終えた後のウクライナの復興での日本の支援に期待を寄せた。
大使の発言の背景には日本が憲法上の制約で、欧州や米国のような他のG7加盟国と違い、ウクライナに武器を供与し、軍事訓練を施すことができない事情への理解がある。ウクライナのロシアとの戦いで、日本は直接的な軍事支援ができなくても戦後の復興で大きな役割を果たせるからだ。
岸田首相は21日、広島市でゼレンスキー大統領と会談し、100台規模の自衛隊車両と自衛隊員が訓練や災害派遣で食べる携行食約3万食分を供与することを公表した。大使は24日、防衛省で行われた引き渡し式に出席、井野俊郎防衛副大臣から供与される資材の目録を手渡された。
大使によると、約二週間ごとにウクライナの各省庁、各地域から代表団が日本に派遣され、阪神淡路大震災や東日本大震災の被害を受けた自治体がいかに復興を果たしたかなどを学んでいるという。東北地方に派遣されたウクライナの使節団は東日本大震災で壊滅的打撃を受けた農家がいかに復興を果たしたかを学んだという。
■「ソフト・スーパーパワー」としての日本への期待
ウクライナ侵攻後、結束を強めるロシアと中国について大使は「兄弟のようなものだ」と評した。その上で、「蜜月ぶりを示す両国関係には真剣に注意を払うべきだ。ロシアは恐るべき核の力を持っており、中国もそれを目指している」と両国の動向に今後は細心の注意を払うべきとした。
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