アメリカはいま――内政と外交・ワシントン最新報告 その18(最終回)ユダヤ資本の実態、ウクライナ戦争の展望
Japan In-depth / 2023年6月15日 11時0分
本当にアメリカに実際に攻撃をかけて、アメリカの根幹を破壊するというようなことをできるのは中国だけだ。本当のアメリカにとっての中期的・長期的な脅威は中国だけだ。だから、中国への対処を怠るようなかたちで、ウクライナ、ウクライナといって支援をしていると間違えるぞよという声は出てきている。これから大統領選挙の来年にかけて、その問題がかなりの争点になるのではないでしょうか。
いまウクライナ情勢がどうなるかわからない。なかなか勝負がつかない。ロシアが負けて引っ込んでくれればいいのだろうけれども、そうもいかない。
トランプ氏は、自分が大統領のときだったら絶対にロシアはウクライナに攻め込まなかったというようなことを言うのです。それを証明するのは難しい。
一方、バイデン大統領はロシア軍がウクライナ国境に集って、もしかしたら入ってくるかもしれないといったときに、入ってきたときも含めて、軍事的には対応しないと言ってしまったのです。経済制裁だけでいく。この点はいまも共和党側から批判されています。
軍事対応はしないと言う必要はなかったという指摘が多いのです。もしかしたらアメリカも軍事的に対応するかもしれないという余地を残しておけば、それが抑止になるのだ、という。トランプ氏の発言で自分が統治していたら、そんなことは起きなかったというのは、自分ならば軍事的な選択肢も含めて、ロシアの動きに対してもっと強硬に対応していた、という意味なのです。
いずれにしても、ウクライナか、中国か、という選択はこれからのアメリカ外交での最大課題の1つとなるでしょう。
・質問(3)いままさにG7の外相会議が日本で開かれて、5月にはサミットが開かれますね。そういうことに関して先生はどう考えておられるかということが1つ。
もう1つは、昨日のNHKの10時からのテレビ放送で、第二次世界大戦後の負けたドイツの惨状、ベルリンとドイツ国内全体、一般人に対する強烈な、轢き殺したり、死体が並んでいる映像とかがいっぱい出てきたのですが、要は、ウクライナに対する、逆に、戦勝国であるソ連とかアメリカ、イギリスなどの扱い、見るに耐えないような映像も流れていた。何が言いたいかというと、そういうふうなことがいままさに、プーチンがウクライナに対してやっているわけですね。そういうことで、当然、戦争があってはいけないと思うのですが、いずれにしても、今度のサミット等でいったいどういうかたちで日本は動いたらいい、というふうにお考えですか。
この記事に関連するニュース
-
「トランプ陣営の世界戦略がさらに明るみに」その4 中国とはディカップリングも
Japan In-depth / 2024年6月27日 19時0分
-
「トランプ陣営の世界戦略がさらに明るみに」その3 中国こそが最大の脅威
Japan In-depth / 2024年6月27日 11時0分
-
池上彰「第三次世界大戦は起きない」と考える理由 人類が「2度の世界大戦」から学んだこととは
東洋経済オンライン / 2024年6月16日 18時0分
-
もし、トランプ氏が大統領選で当選したら 何が起きると考えますか? 答える人 上智大学総合グローバル学部教授 前嶋和弘
財界オンライン / 2024年6月13日 20時0分
-
サター氏に聞く その4(最終回)尖閣はどうなるか
Japan In-depth / 2024年6月1日 19時0分
ランキング
-
1同居を断られ83歳母の右腹部を包丁で突き刺した疑い、56歳の自称会社員逮捕…三重・四日市
読売新聞 / 2024年6月30日 22時46分
-
2裏金事件、自民御法川氏が土下座 国対委員長代理、秋田会合で謝罪
共同通信 / 2024年6月30日 19時52分
-
3自民・二階俊博元幹事長「取り違えたんではないだろうが、総裁選挙の幕開けというか、スタートが早すぎたね」動き活発な自民総裁選の行方に見解示す
MBSニュース / 2024年6月30日 23時15分
-
4厳重警戒!今年の梅雨一番の大雨…災害の危険高い状態が今夜遅くにかけて続く【山口天気 朝刊7/1】
KRY山口放送 / 2024年7月1日 6時53分
-
5茂木敏充氏が自民総裁選に意欲も…《河野もあり得ないが、茂木もあり合えない。そろって勘違い》と悪評ふんぷん
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月1日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)