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金正恩、「火星18型」発射で鬱憤晴らし

Japan In-depth / 2023年7月13日 18時0分

 また、使用された部品の精密度、輸入先、エンジンの性能や燃料の質とその配合比率など、北朝鮮が行ってきたミサイル開発のすべてが解明されただろうと考えられる。すなわち、今回の失敗で、北朝鮮のミサイル技術は、米韓に丸裸にされたと言うことだ。もちろんこの情報は、日本とも共有されるだろう。


 


■金正恩の公開活動急激に減少、太陽宮殿参拝も公開されず


金正恩は、ショックのあまり、健康を一層悪化させたのではないかとの分析も出ている。それは金正恩の公開活動数が激減したからである。


金正恩の公開活動は、金正恩が権力を継承した2012年上半期が81回、2013年上半期が99回、2014年上半期が92回、2015年上半期が78回、2016年上半期が68回など旺盛な公開活動を行ったが、 2017年上半期に50回に減少した後徐々に現象し、2020年には「死亡説」が流れるなどして急激に落ち込んだ。金正恩の健康悪化と関係したと思われる。


その後は、一定の公開活動が行われてきたが、今年に入って、その回数が異常に減少している。特に5月と6月の2ヶ月間の公開活動は、たった3回にとどまった。 去る4月19日の国家宇宙開発局訪問以後は、5月17日の偵察衛星発射準備委員会訪問報道、5月20日の玄哲海(ヒョン・チョルヘ)墓訪問報道、6月16日党中央位第8期第8回総会拡大会議報道が全部 だった。


7月8日、朝鮮中央通信と朝鮮中央テレビは、金正恩が、当日に祖父金日成の遺体が安置された錦繍山太陽宮殿を参拝したと報じたが、関連写真・映像は、7月12日現在に至っても出ていない。アナウンサーのコメントだけで参拝が伝えられた。金正恩の金日成命日の錦繍山太陽宮殿参拝は、2012年執権以降、2018年を除いて毎年行われ、その姿は必ず公開されてきた。


 


■次の登場は、「戦勝節閲兵式」か?


 2012年に権力承継以後、父金正日とは異なる旺盛な公開活動を行ってきた金正恩であるが、四面楚歌状態の袋小路に入り込む中で、いつのまにか「隠遁型指導者」と呼ばれた父金正日に似つつある。


では、隠遁中の金正恩の再登場はいつになるのだろうか?金正恩の「死亡説」まで出た2020年には、順天燐肥料工場竣工式を急ごしらえしてその姿を現わした。健康状態がある程度良好であれば、北朝鮮が現在準備していると言われる「7.27戦勝節閲兵式」や再準備中の「軍事偵察衛星再発射成功」などが可視化された時点での、挑発露骨化で存在感を示すのではないかと思われる。


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